鼻整形手術を受けた後、鼻に痛みが感じられたら、
もしかしたら手術部位に炎症が起きたのかな?
ととても不安になりますね。
鼻整形手術の後に炎症が現れるのは
大体手術後の1~2週以内です。
手術は無事に終わったにもかかわらず、炎症が起こることもあります。
腫れが異様に長引いたり、血が止まらなかったり、何か心配になるようなことがありましたら、
まずは病院にお問い合わせください。
もしも手術部位に炎症が起きたら、
即刻対処することです。
一番確かな対処方法としては
手術時に入れた保形物を全て除去することです。
シリコンのような人工保形物はもちろん、軟骨(自家組織)もすべて取り除いたほうがいいです。
軟骨が残ってあれば、炎症が完全におさまらず、長引くこともありますからです。
そして、ひどい場合は拘縮を引き起こすこともあります。
患者さんにも医者にとっても、炎症にはいったん除去すること以外に仕方がありません。
保形物や自家組織をすべて除去するのがベストです。
人間の体が持っている自家治癒力は
驚くほどすごいものです。
拒否反応を起こす異物を素早く取り除いて鼻の中を再びきれいな状態にしてあげると、
炎症はだんだんおさまり、よくなります。
手術後の1~2か月間のお鼻先の固くなる時期を過ぎれば、
鼻先の組織は徐々に柔らかく戻ります。
そして6か月後には再手術が可能な状態に戻ります。
炎症のために再手術を受ける患者さんには
なるべく自家肋軟骨をお勧めします。
再びシリコンを使うことができなくもないのですが、
炎症が起きる確率が自家肋軟骨を用いるときに比べれば高いのは事実だからです。
炎症が起きたら
まず、できるだけ早く異物を除去すること。
そのほうが長い目でいい結果を保証します。
せっかく鼻に入れた保形物をすべて除去してしまったら
お鼻が醜いのではないかと
とても心配になるでしょうが、
実はご自分が感じるよりお鼻の形が悪くはないのです。