アワやヒエに似た南米アンデス原産の雑穀「キヌア」。脱穀して煮ると、もちもちとした独特の歯応えがあるのが特徴で、現地ではスープに混ぜて食べるのが一
般的。国連食糧農業機関(FAO)が2013年を「国際キヌア年」と位置付けて普及活動に乗り出したことから、脚光を浴びている。
キヌアが注目され始めたのは1990年代に米航空宇宙局(NASA)が宇宙飛行士の携行食の候補に挙げたことによる。たんぱく質をコメの約2倍含み、ミネラルも豊富で栄養バランスに優れている点が評判になった。
FAOがキヌアの普及を後押しするのは、栄養価の高さに加え、痩せて乾燥した土地でも育てられるためだ。発展途上国の食料不足解消に向け、現在70カ国以上で商業化に向けた試験栽培が行われているという。
資源・食糧問題研究所の柴田明夫代表は「小麦やトウモロコシなど特定作物に依存した農業のモノカルチャー化は、大きなリスクになる。生態系を考える上でも、キヌアのような作物はもっと注目されるべきだ」と訴える。
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