はじめに
前回は、スター・ウォーズは「善と悪」の戦いというより、「フォースという同じ土俵の中での対立」ではないか、という考察を書きました。
今回は、その視点をさらに進め、『パワーかフォースか』という意識レベルの考え方を当てはめると、ジェダイとシスはどう見えるのかを考えてみます。
もちろんこれは公式設定ではなく、一つの読み方です。
「パワー」と「フォース」は何が違うのか
ホーキンズ博士は、人間の行動には二種類あると考えています。
フォースは、
- 恐怖
- 支配
- 勝ち負け
- 敵味方
- 相手を変えようとする力
一方でパワーは、
- 愛
- 調和
- 真実
- 自然な影響力
- 相手を支配しない力
です。
見た目は似ていても、根本の動機が違います。
シスは分かりやすいフォース
シスは説明するまでもありません。
恐怖で支配し、
怒りを力に変え、
勝者がすべてを手に入れる。
まさにフォース的な世界観です。
シディアスも、
「恐怖」
「欲望」
「執着」
を巧みに利用して相手を支配しています。
ジェダイはパワーなのか?
ここが今回一番考えたかった部分です。
ジェダイは確かに、
怒りを戒め、
欲望を抑え、
精神修養を重視しています。
ここだけを見ると、かなりパワーに近いように思えます。
しかし実際には、
共和国の将軍となり、
兵士を率いて戦争を行い、
必要なら敵を倒します。
つまり、
最終的な問題解決を武力に委ねています。
ここが、私にはフォースの範囲に見えるのです。
ヨーダが見ていたもの
ヨーダは劇中で何度も、
恐怖は怒りへ、
怒りは憎しみへ、
憎しみは苦しみへ続く
と語っています。
これはホーキンズ博士の意識レベルともどこか重なります。
ヨーダ自身はパワーを知っているようにも見えます。
しかしジェダイという組織全体は、その境地には届いていません。
だからこそ、
シディアスの策略に飲み込まれてしまったのではないでしょうか。
なぜシディアスは勝てたのか
シディアスはジェダイより強かったのでしょうか。
もちろん政治家としても戦士としても優秀でした。
しかし、それ以上に大きいのは、
相手をフォースの土俵に引きずり込むことが上手だった
という点だと思います。
戦争を起こせば、
ジェダイも戦うしかなくなる。
戦えば、
恐怖も怒りも生まれる。
つまり戦争そのものが、
シディアスの勝利条件だったとも言えます。
「フォースのバランス」とは何だったのか
スター・ウォーズでは
「フォースのバランス」
という言葉が何度も登場します。
私は昔、
ライトサイドとダークサイドが半分ずつになることだと思っていました。
しかし今は少し違う考えです。
もし両方ともフォースの領域なら、
バランスとは
「善悪が五分五分」
ではなく、
フォースそのものを超えた在り方
を指している可能性もあるのではないか。
そんなことを考えるようになりました。
まとめ
今回の考察を一言でまとめるなら、
シスは「低いフォース」、ジェダイは「高いフォース」だったのではないか。
だからこそ、
両者は対立しても、
争い自体は終わらない。
もし本当に「パワー」の世界があるのなら、
そこでは勝敗や支配ではなく、
まったく違う解決の形が生まれるのかもしれません。
次回予告
次回は、スター・ウォーズの中でも象徴的な存在であるアナキン・スカイウォーカーを取り上げます。
彼はなぜダークサイドへ堕ちたのか。そして本当に最後は救われたのか。
『パワーかフォースか』の視点から、その心の動きをたどってみたいと思います。

