そういえば、あの頃から母の体調はおかしかった。

私はと言えば、パッパラパーの世間知らずバカ娘は、ちようど遊び呆けていた頃なので、年末年始にかけて、男の子2人と私、親友の4人で伊豆、東京へ泊まりがけで遊びに行ってた。

明治神宮、原宿なんか行っちゃってすっかりおのぼりさんのお洒落さん気取り。

当時、流行っていたソアラに乗っていた金持ちぼんぼん男子達は、私たちの旅費も出してくれたっけ。


ちょっとバブルのおこぼれにあずかったか。

1泊だったか、年が開けて自宅に戻ると家は真っ暗。

お正月と言うのに。

母がいるはずなのに。

当時は母、祖母と私の3人暮らしだったけど、祖母は母と母のお付き合いしていた彼との関係で、折り合いが悪く、母は、祖母を追い出したので、祖母は一時的にアパートで独り暮らし。

母の彼は昔の同僚で妻子のある人。

なので、必然的に土日祝はカレンダー通りにウチに来るのはお休み。


平日は毎日、ウチの家に戻って来られたけど。

で、ひとりだったわけなんだけど、電気もつけず、寝込んでいる。

少し前から風邪気味だったらしい。

そうやったんや。

娘は遊び呆けててごめんなさいーって感じ。

でも、1カ月経っても一向に風邪は治らず。

近くの大きな病院に行った。

精査が必要だったらしい。

初診から少したって、検査に行った。

家族の付き添いが必要だったようで、お気楽ものの私が行った。

気管支鏡の検査を受けた母が、両脇を支えられながら、検査室から出て来た。

口唇は血の気がない。

私の顔も血の気がなかったと思う。




そこからは、あ~っという間の長い長い一年が始まった。