白血病、小児ガン、不治の病。


昔、赤いシリーズ真顔


百恵ちゃん。


確か白血病だったような。


昔から何故か、ドキュメンタリーものに興味があり、かじりついてTVをみていた。


自分に置き換えてみたり…


それは、きっと他人事だったから冷静に見れたんだと思う。


気管支鏡の、検査を受けた母は終了すると、両脇を抱えられ血の気のない、真っ青な口唇で検査室から出て来た。


その時点で、何か良くない事が起きたんだろうと。


母はそのまま処置室で、点滴を受け続けた。


私は検査をして下さった、医師との話し。


廊下の片隅だった。


A4のペラペラのメモ用紙みたいな紙に、肺の絵と、何やら真っ黒で塗りつぶされている。


おそらく、癌であろう。


組織をとってきただけで、出血をしている。と。


途中から多分、医師の声はくぐもっていて、何かのフィルムで押さえられ話しているような声。


私はと言えば、一瞬で目の前に暗幕がかかり、上の空。


目の前が真っ暗になるってほんまになるんやなぁ…何て、ホントに思っていた。


とりあえず、泣くな。


と、誰かに言われたか。


我慢して、母の元へ。


何て?


何か、肺にカビが生えてるみたいな。


母はかねてから、自分がガンになったら、絶対に言ってくれるな。の人。


今では考えられないけど。


絶対に隠し通さねば。


検査入院やって。


普段は運転しない私が、車を運転し家まで帰った。


当時、住んでいたマンションの階下には、ホームセンター、スーパー等があった。


私は、本を見て来ると母と別れた。


押さえる事が出来ない。


止めどなく涙が溢れる。


どうしようもない。


泣いたらバレる。でも、我慢出来ない。


しばらく、意味なくその辺りをうろうろし、帰宅。


きっと、目は、パンパン。


バレたな。と思いながらもすっとぼける。


一睡も出来ない、夜が開けた。