
①京都紅葉BGM付のYoutube特選の動画です。
実際京都では11月末の今が見頃です。「紅葉観光で2ヶ月前から京都のどんな宿泊施設も予約満員です。だから、大阪で宿泊した」と私の知人が用事で京都に来た昨日の話です。京都の紅葉のもみじは素晴らしい。その素晴らしさの源は何でしょうか?京都の春は桜守が命がけで桜の成長と美を祈るようにして大切に育てたように、もみじも同様大切に育てています。もみじと桜に共通なことはなんでしょうか?それは、美しいものの象徴であることとやがて無常に散ることです。そして次の芽を産むための真美の散花です。無常は仏教の教えの(四諦の)真理です。無常の散ることから散らない永遠の世界を悟らせるものでしょう。そして、社寺の方々とその庭師の思いが千三百年から数百年以前から込められています。その源の元は何であったのでしょうか?
②先週最終回の「天地人」大河ドラマ最終場面で主人公の直江兼続(妻夫木聡)夫婦が庭の紅葉のもみじをながめ、兼続が「私もあのもみじに成れただろうか?」とつぶやくと妻が確かに成れたことを告げ、いねむりし始めた夫の手に美しいもみじの葉を握らしたのがラスト場面で印象的でした。
北海道の旅、「知床旅情」 加藤登紀子
この動画は、11月亡くなられた名俳優、森繁久彌さんの作詞作曲された「知床旅情」の動画です。北海道知床の旅と加藤登紀子さんの名演奏が味わえます。森繁久彌さんの晩年集大成の作品はミュージカル、主人公が生粋のユダヤ人である「屋根裏のヴァイオリン弾き」や名調子の声優として「もののけ姫」の大いのしし役です。こんな名優は後にも先にもいないと言われるぐらいの評価があります。当時世界一のヴァイオリニスト、アイザック・スターン師はユダヤ系米国人で森繁久彌さんの「屋根裏のヴァイオリン弾き」を見て大感激。「森繁久彌さんこそ生粋のユダヤ人だ!ユダヤ人魂を持つ大俳優だ。我が同胞だ。」と言って森繁久彌さんを抱いて褒めちぎりました。アカデミー男優賞を受賞していいはずの人でした。森繁久彌さんの良く言われた言葉に「歌うように語れ、語るように歌え」と言っています。全く共感します。
加藤登紀子さんの「知床旅情」を見た後、この曲の原曲である「オホーツクの舟唄(知床旅情) 倍賞千恵子」を是非Youtubeで検索して見て下さい。この動画は更に素晴らしいものです。原曲の「オホーツクの舟唄」を純情派俳優、倍賞千恵子さんが故郷の自然や情を大変素晴らしく感動的に歌っています。日本の北、北海道の最果ての突端の一つに知床岬があります。海の向う目前に元日本人が住んでいたエトロフがあり、それを故郷とする人が知床岬に立って故郷を思う歌です。厳寒の地の春の喜びも高らかに歌い上げています。大和なでしこ倍賞さんの素晴らしい歌唱力で躍動する喜びと悲しみとがみごとに歌われています。