三軸ジャイロのMIKADO VBAR SILVERLINEを買ってきたようです。
2012.10.31




JRPROPO TAGS01やFUTABA CGY750のような制御基板と三軸角速度センサが別体の構成です。


確か最初はT-REX450に搭載したと思います。

450〜550クラスの機体を3D的に飛ばすなら今(2023年)でも最高のジャイロだと思います。

700クラス以上かつF3C用の重いローターだと姿勢を動かした後の収束にジャイロが苦労しているような印象でした。


「3D的に飛ばすなら」の意味は、

フリップなどのスタントは綺麗に回り綺麗に止まる一方で、F3Cフライトで求められるような旗の上を狙った[位置]の止めは難しかったです。

上空演技も出たなりのラインで良ければ、一見綺麗に飛びます。本来的に姿勢が不安定なはずの小型機でも綺麗に飛びます。

ただし、ストールターン後の狙った奥行き•高さ•速度での直線飛行への繋ぎは難しかったです。


Walkera Genius CPの投稿で言及しましたが、VBAR SILVERLINEの姿勢制御の特徴は送信機のスティックを動かさない限り姿勢を維持することです。


この姿勢を維持する制御によって機体は風の影響や慣性の法則を無視した動きをしようとします。

機体にとっての機械的に自然な動きや収まりの良い姿勢も無視されるので空中での機体の位置はむしろ止まりません。


またパラメータ設定で多少調整できるものの、VBAR SILVERLINEでは姿勢制御が優秀過ぎてサーボへのスティック操作の直接の反映が控えめです。

機体の動きに出ないような細かい舵が鋭く入らないことがF3Cフライトでの使いにくさの原因だと思います。


他の三軸ジャイロではiKON、BRAIN、MICROBEAST、VBAR NEOはもう少し姿勢の維持が甘く、大型機であればこれらのジャイロの方が自然な動きをします。

SK540、SK720はサーボを直接操作できる感覚があるので、ホバリング演技は国内ジャイロ同等に良好です。ただし、上空演技ではその正直過ぎる動きが昨今の三軸ジャイロとしてはやや不親切で私には綺麗な演技が難しかったです。


今ではパラメータによる調整自由度の高い国内メーカーのジャイロしか使っていませんが、F3Cフライト用の調整ではこれらの海外メーカー製ジャイロの良いとこ取りを狙っています。