ライフワークとしているバッティングセンターにて
店内に複数設置されたホームランボードのうち
特定のボードに打球を当てると
1ゲーム無料券を一気に5枚獲得できる
バッティングギャンブラーのためのイベント日
右打席120キロマシンから流し打ち※で当てた。
6枚目は会員特典
ここ二週間、打撃の調子を落としており
ヘボい当たりばっか連発してたから
嬉しさがはんぱじゃない。
この日、お店に到着したら
いつもお世話になっている従業員のかたが
声をかけてくれた。
「ナカニシさん(わたしのこと)今週さっぱりでしたからね。
今日は当たりますよ!!」
力強く言ってくれて
本当にそのとおりになるなんて。
お店のかたは、常連客に
軽い気持ちで言ったつもりなのだろう。
けれども、わたしの脳内には
その言葉が刻み込まれて
数日前とは比べ物にならないほど打球が前に飛んだ(当人比
また、ここに来る前
ジャージにマイバットかついで
家賃を支払いに行った管理会社でも
社員の皆さんが
「今日もホームラン当ててくるんだよー!」
そう言いながら送り出してくれた。
…
どちらの人たちも
そんな嬉しい言葉をかけてくれるのは
わたしが『お客さん』だからに過ぎない。
でも、やはり言葉の力は大きいもので
言葉を真に受けやすい自分みたいな人間には
このように作用したりもする。
前日、バイトとは関係のない個人的なことで
自らの不甲斐なさにかなり落ち込んじゃって
体もだるくてしかたなかった。
バッティングセンターも一瞬、行くか迷った。
でも、この一撃で結構吹き飛んだかも。
行ってよかったな。
どんなときも
バッティングセンターさえあれば
ホームランさえ出せれば
今のところ、わたしは何とかなるっぽい。
※流し打ち…右打者なら右方向へ、左打者なら左方向へ打つこと。