バッティングセンター通いをライフワークとしている中年です。



バッティングセンターで
目標としているホームランを出すまでに
来店から4時間近くかかった。

いつもより圧倒的にお店が混雑してて
なんでかなって思ったら祝日じゃん。

4時間の中には
打順を待ってた時間が多く含まれる。



雨まじりの夜空に派手なネオンが光り
ホームランの合図であるサイレンが鳴り響く。

ほんとは夜空になんて
光らせたくないし(きれいだけど)
響かせたくない。

空が明るいうちに
さくっとホームラン出して
歓楽街からさっさと帰りたいから。






この日、バッティングが謎の絶不調。

そもそも下手なのに
もうどうしようもねーなって。



飲み会帰りの若いパリピ4人(いいやつら)から

「バッティング見さしてくださいー!」

って言われて
ヘボすぎるバッティング姿を晒したのが
ちょっとつらかった。


いまどきな雰囲気の若いカップルの彼氏が
こちらを見るなり、にやっと笑って
彼女にひそひそと何かを話してたのが
ちょっとだけ気に食わなかった。



わたし、見た目だけは
ジャージにマイバット持参とガチ勢なので
うまいと思われるっぽい。

なのに打たせてみたら
実はヘボいっていう悪ギャップが
正直なところ恥ずかしい。


誰からどう思われようと関係ねー!
って思えるようになれればいいんだけどな。

人の目を気にしすぎる
この自意識過剰さは自分の嫌いなところ。

思うほど他人は自分に興味なんてねーわ!



一方で、どんなにバッティングの調子が悪かろうと
他の人が次々とホームランを出してゆこうと

諦めず腐らず打席を重ねて
やっとホームランボードに打球を直撃させて

ばかでかいサイレンの音を聞いているときは
唯一、今の自分を好きになれる瞬間だ。





記録:右打席90キロマシンから