小売店でレジ打ちの仕事をしている
中年フリーターです。



勤務先の店でポイントカード(アプリ)会員の
入会勧誘をするよう言われている。

アルバイト従業員にノルマはないものの
獲得件数の報告義務があるため
ゼロというのはさすがにまずい。

ふだんの獲得はなかなか難しくとも
セールなど何かしらのキャンペーン中であれば
入会してくれる確率は格段にアップする。


はじめは優しそうなお客さんを厳選して声をかけていた
メンタル弱めのわたしだが

徐々に店内が混雑しだして脳みそボン!パニックもやもや
お客さんを厳選する余裕がなくなり
途中から見境なく声をかけはじめたら

キャンペーン中にもかかわらず
お客さんから華麗にお断りされる確率が
格段にアップするという奇跡を巻き起こす。


途中まで数えてたけど
声かけた人、連続15人くらいには断られたかな。






そんな日に隣のレジで勧誘していた同僚は
次々と面白いように会員を獲得し

まるで、つくテーブルごとに確実に場内指名を取ってゆく
売れっ子キャバ嬢のように見えたのだった。


「場内(指名)いただきましたー♡」

「ドリンクいただきましたー♡」


的な?



対して、彼女と同じテーブルにつく
売れないヘルプ要員キャバ嬢のわたしは
誰彼かまわず名刺をばらまくも

指名もドリンク(お客さんからの奢り酒)も
いつまでたってももらえず
惨めな思いをする。

今月の成績も安定の下位。


的な、気持ちになってしまった。




そんなことを思い出したのは

日本屈指の歓楽街にあるバッティングセンターで
おそらく新人(あるいは体験入店)ホストが
その場でマジックでちゃちゃっと書いたであろう
手書きの名刺を拾っちゃったから。



ホスクラ行ったことありません


ふだんのレジ仕事のことなんか忘れて
無心の境地で打席に立っていたはずなのに、また雑念。



なお、勤務先の同僚たちは
わたし含めてほぼ皆熟女であるにもかかわらず
キャバ嬢に例えたことをお詫び申し上げます。