わたしはバッティングセンター通いを
ライフワークとしている
素人中年スイッチヒッターです。



先日、打席を移動する際に通路を歩いていると
30代くらいの男女が
併設のゲーセンの椅子に座って会話しているのが見えた。

ただ、わたしは自分のバッティングに集中していたため
気に留めることもなかった。


それから、どのくらいの時間が経っただろう。

ホームランも1本出たし、そろそろ帰るかと
コインロッカーの荷物を取りに店の外へ出ると


「じゃあ次にお話できるのは◯◯日ですね♡」

「はい!楽しかったです!また〜!」


そこでは、先ほどゲーセンの椅子で会話してた男女が
お互い、にこやかに別れの挨拶を交わしていたのだった。




ど、どういう関係だ…

巷で噂のマッチングアプリでの出会いか?

バッティングセンターで??


ってか、彼らがまだ居るとは思わなかった。

服装なども含めた様子から、ふたりとも1打席も打たずに
おそらく座ってしゃべってるだけで
そこにあるゲームだってプレイしていないだろう。


不思議に思いつつも
ロッカーから荷物を取り出し、店に戻って

いま現在、店内に他の女性客がいないことを確認してから
トイレに着替えに入った。







着替え開始から、わずか1分足らず。


がちゃっ


外からドアノブが遠慮気味に回される。

まじか。

このタイミングで女子来店、トイレ直行かよ!


「今、着替えてるのでちょっと待ってくださーい!!」


それから、たぶん3分後くらいかな

再びドアノブがちゃがちゃ回される(やや強め


ちょ、待てよ!!!!!

着替えてるっつったべ??


焦って、脱いだ汗まみれのジャージを
につっこんだポリ袋を引っつかみ
ばばん!とドアを開ける。


「(いい人ぶって)お待たせしました!」


そこには、あのゲーセン男女のうちの女性。


え。


あーた、さっき帰ったんじゃなかったの?

同時に、彼女が手にしているレジ袋に
何本も入ってるポカリが気になった。


はっ!!

もしかして次にも約束の相手がいて
ここで待ち合わせてるんじゃ…?



しばらくしてトイレから出てきた女性は
再び静かにゲーセンの椅子に腰を下ろした。






ちょ、ちょっと!
ちょっとちょっと!!


ここのバッティングセンターね
休憩のみ・トイレ使用のみは

禁止ですからああああああああああああああああああああああ
店の注意書きによる


トイレのドアノブがちゃがちゃやる資格

貴女にありませんからああああああああああああああああああ


って、心の底から叫びたくなった。

けれども、直接男女ふたりのやり取りを見ていたわけじゃないし
次の可能性もゼロではない。



もしも。もしもだ。

彼女が格ゲーの達人で

【激つよファイター求ム】っつって

ネットにて、ストII とかの対戦相手を
時間差で募集した光景がこれだとしたら


わたしは潔く謝罪します。



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画像は2016年に行った
皆生(かいけ)バッティングセンター(鳥取県米子市)です。

本文の店とは関係ありません。