ここ数年、ほぼ近所のスーパーとドラッグストアにしか
買い物に行っていなかったため

食品・日用品以外の店の、最近のレジ事情について
無知に近いものがあった。



先日、所用で電車に乗って出かけたとき
久しぶりに入ったショッピングモール内の店舗にて。

3足1100円の靴下をレジでスキャンしてもらったら

あれ?お金を置くトレーがない。


「あ!こちらで!」


店員さんが指し示したのは

想定外のセミセルフレジ。


「お!おぅ」


びっくりして、うっかり変な声が出た。

比較的小さなこの店の
たった1台のレジがセミセルフなんだ…


そして声が漏れるほど驚いたわりに
直後、わたしはまるで初めから知っていたかのように

何の迷いもなく
小銭と紙幣を所定の箇所に投入して
光の速さで会計を済ませたのだった。






服飾店へ買い物に行かないうちに、時代は動いていた。


わたしが勤務する小売店が
セミセルフレジを導入して4年も経つというのに

いざ他の店に客として行ったとたん
レジがセミセルフであることに
ひどく驚く自分の、この情けなさ。

若くて可愛い、イマドキ店員のチャンネーに


「え、今さらww」


とか思われるのが怖くなって
必死で平静を装いつつも
光速で会計を済ませられた理由は

偶然にも、勤務先のレジ(精算機)と同じものだったから。


紙幣の投入箇所が独特(らしい)このレジを
初めて使うお客さんは
大多数の人が、一瞬〜永遠に迷う。

このように戸惑う中年の姿を
イケてるチャンネー店員に晒すことなく
会計を終えられたのはラッキーであった。


もうこれからは
どこへ行ってもセルフレジの心積もりでいよう。




いろんな意味で周回遅れの自覚ありの自分

ほんのわずかでいいから、時代についていきたい。