20年住んでいる単身用ボロマンションの家賃を
毎月、管理会社へ直接支払いに出向き

その足で、自分のライフワークである
バッティングセンターに行っている。


会社に到着するなり、なじみの社員が言った。


「どう?治った?後遺症とかない?」


コロナのことだ。


前回の家賃支払い時
わたしが8月後半に感染したことを電話で伝えた上で
支払い期限の8月末ギリに出向いた。

この男性社員も昨年末に罹患済み。

気にかけてくれるのが嬉しい。



「いやー、人によっちゃー
回復まで長くかかったりするんでしょ?
オレは平気だったけど」

そうなんですよ〜

「ってかさー(わたしのジャージ姿とマイバットを見て)
バッティングセンター行って大丈夫なの?
倒れたりしないでよ」

や、もう、ひと月も休みましたから…



で、家賃の支払いも済ませ
そろそろバッセンに出発するかと
会社を出ようとすると

社員は冷蔵庫から
スポーツドリンクを取り出し渡してくれた。


「じゃ、無理しないでがんばってね!」






このときは社内に、たまたま彼ひとりだったけれど
他の社員がいる場合も多く
わたしのバッティングセンター通いを
みんな応援してくれる。

結構な頻度で、このように飲み物をもらったり
時にはお菓子をいただいたりもする。


最近、人から物をもらうことが苦手だと書いたのに



ここの人たちからもらうのは全然苦手じゃないし

シンプルにとても嬉しい。


ありがたく受け取っている。


つきあいが20年と長いのもあって

いつもちょうどいい距離感で接してくれて

彼らと話すと元気になる。





もともと人づきあいや

人と話すのがあまり得意でない、わたし。


特にアルコール依存症で断酒してから

苦手なコミュニケーションを

酔いの力に頼ることができなくなったことで

それは顕著になった。


現在、できる限り

人とあまり深く関わりたくないと考えている。



未来は孤独死が予想されますね。




しかし、月に一度お会いする

管理会社のみなさんのおかげで

身近な繋がりを大切にしたいと思う自分にも気づく。


改めて、これからも

感謝して住まわせてもらうつもり。



入居中のボロマンション

たぶん今、築35年くらいかなー