どちらかというと
人から物をもらうのが苦手だと思う。
お返ししなきゃと考えて
その品を選ぶのに時間がかかってしまうのと
金銭的な意味でなく
『お返し』そのものを負担に思ってしまうことがある。
ある場所で、よく飲み物を買ってくれる人がいる。
もちろん、こちらが頼んだわけじゃなく
自分が飲む物は
体調などを考えて用意したものを持参している。
「気を使わないでください」と言いつつも
せっかくのご厚意をむげに断るのも失礼だし
毎回いただいてしまうのだけれど
そのあと、その人から
「駅まで一緒に帰りたい」的な雰囲気を
醸し出されるのだ。
わたし、ひとりになりたいんだけどな。
これをどう言ったら理解してもらえるのか
いつも悩んでる。
飲み物を買ってもらってるから
しかも、その金額が少しずつエスカレートしてゆくと
お礼として一緒に帰るべきなのではないか、などと考えて
勝手に疲れてしまいながら、結局、断ってる。
何かしらの罪悪感を抱きながら。
わたしはひとりになりたい。
例えるなら、っつーか
例えが間違ってる気がしないでもないんだけど
陽気なキャバ嬢が
指名客からブランド物のバッグを買ってもらって
とびきり可愛い笑顔で、ひと言。
「ありがとーーーーー♡♡」
以上！！
みたいなマインドでいたい。
一方、わたしが何か贈りものをするときは
仲が良かったりお世話になった人が
退職する最終勤務日など
相手がお返しを考える必要のない場合。
そうでない場面で何かを渡すとき
当然ながら見返りやお返ししてもらうことは
いっさい考えていない。
完全にこちらの一方的な気持ち。
って、思ってもらえてると嬉しいんだけどな。
最後になりましたが
もうすぐ45歳を迎えるにもかかわらず
キャバ嬢を例えに挙げたことを
お詫び申し上げます。
@新宿地下通路（2018年6月）
