気乗りしない誘いを
みんなどう断っているのだろう。

うっすらと恐れていた未来が
気がつけば現実になっていたことを実感する、今日このごろ。

断るのに『コロナ理由』が、ほぼ使えなくなった。



たとえば食事の誘い。

わたしはアルコール依存症により
お酒をやめてからというもの
人と外食する楽しさを失ったと感じて

ひとりで時間を過ごしたい・
ひとりでさっさと食事を済ませたいという気持ちが
より一層強くなった。

自分にとって、もともと苦手だった
人とのコミュニケーションを
長いこと飲酒に頼ってきたために。


断酒3年を超えて、なお
ノンアルでの人づきあいがわからないままだ。






最近、やはり食事などに誘われることがあって。

断っても、たびたびお声がかかるので
正直にアルコール依存症のことを話したら

アル中は時間が経ったら
治るものだと勘違いされていたり
ご飯だけだったら行けるよね?とかって
ちょっと粘られる。


そして、食事の誘いをなんとか断ると
じゃあ駅まで送るよ(歩きで)と言われたときには
さらに返答に困った。




【ひとりになりたい】という気持ちを
相手を傷つけずにどう説明したらいいのだろう。

失礼のない言いかたって?

このような突然の誘いで
短時間に答えを探してパニックになり
しどろもどろになりながら出た言葉は、こうだった。



「や、今日はちょっとひとりで大丈夫です…」



少し落胆したような相手の苦笑いを見て
悪かったかなと思い悩む。

思い悩むくらいなら
本当のことを具体的に言ったほうがいいに決まってるんだが
なかなか良い言いかたが思い浮かばない。

コミュニケーション力の高い人は
断る場合だって、きっと
さらっと上手に断るんだろうな…



ただ、自分が我慢して
無理に人と過ごす選択をしなかったことだけは
よかったと思ってる。