通っているバッティングセンターで
少し前に知り合いができた。

44歳のわたしよりも、だいぶ年下の
かわいい女子バッターふたり。

彼女たちは友人同士で、とても仲が良くて
そのうちひとりはコミュニケーション力が驚くほど高く
お互いが話すきっかけを作ってくれた。



で、バッティングが終わると
いつも店内で涼みながら、ちょろっとしゃべるんだけど

この日、わたしはいつも打ってる130キロの球が
手元でなんだか見えづらく
自虐って、つい言ってしまったのだ。


「老眼かな…」


それを聞いて一瞬、言葉につまるアラサー女子たち。

しかし、なんとか苦し紛れに答えてくれた。


「…や、違うんじゃないですか?」



しまった。

互いの年齢は知っており
毎週しゃべるうちに少しずつ慣れてきて
軽く冗談めかしたつもりが
まさか彼女たちに気を使わせてしまうなんて。


まぁそりゃ自分よりもひと回りくらい年上の人間に
老眼の話題を振られたら

「そーですねー」

なんて言えないよね…



気を使わせて、困らせてごめん!と
心から反省したひと言であった。




画像:森本バッティングセンター(奈良県大和郡山市・2018年)




そう。

わたしは普段
熟女ばかりの環境に慣れ過ぎていたのだ。

現在、勤務先では自分を含めて
ほぼ全員が熟女の同僚アルバイトたち。

また、従業員全体を通しても
平均年齢は優に40歳を超えていると思う。



白髪染めは美容室かセルフかだの

JANコード(商品のバーコードに印刷されている数字)が
小さくて見えないだの

老眼鏡をどこで買った・使う、使わないとか
そんな話題がけっこう楽しくて
いつのまにかそれに慣れてしまっていた。

それでうっかり、いつもの
そのノリでいっちゃったことによる、しくじり発言。




彼女たちのような若者との交流は
こうしてわたしを鍛え
コミュニケーション力を高めてくれるものだと信じてる。