精神科から帰宅後、リュックの中で電話が鳴った。

知らない番号からだったけれども
スマホに表示された地域名が
さっき行ってきたクリニックのある市内。

これは…と思って恐る恐る電話に出ると
クリニックの処方薬でお世話になってる薬局からだった。


「先ほどお渡しした薬、数は合ってるんですが
飲みかたの記載を間違っておりました」



気づいてた。


今まで、同じ薬で大きさ(量)の異なる3錠を
朝夕で1錠と2錠に分けて飲んでいたのを
これからは毎朝3錠服用する、一気飲みスタイルに変更。

主治医もそれで処方箋を出すからねと言っていた。

なのに、薬局で印刷された
飲みかたの説明書きを確認してみると
これまでと同じ『朝夕で分けて服用』記載のまま。

でも結局、一日に飲む数は同じなんだし
全然気にしてなかったし。


こんな細かなことでも患者に伝える義務があるなんて
薬剤師の仕事も大変だな、なんて思ってたら。



「会計が変わってしまうんです」



なぬ!?


と、いうことは


追徴かい?


返戻(へんれい)かい?


どっちなんだい!!?






「250円返却いたしますので
大変申し訳ありませんが、次回のお返しとなります」



へんれーーーーー!!



思わず「ラッキー!!」って喉元まで出かかったが
ケチくさいと思われかねないのと
相手の薬剤師さんは、とても真面目な青年であり

テンションを合わせて
「さようでしたかー」って感じで返答した。



何よりも驚いたのが
処方された薬の数は同じでも
飲みかたにより会計が変わるってこと。


わたしは自立支援医療制度を利用しており
メンタルに関する薬は1割負担
メンタルとは関係ない薬(わたしの場合は頭痛薬とか)は3割負担と

負担額の違う薬の同時処方で
ただでさえ計算が複雑なのではと常々思っていたところ
さらにこんな応用計算があるとは。


なんて大変なんだ…


医療の世界は知らないことだらけ!