いつも通っているバッティングセンターで。
右打席130キロマシンから
センター返しでホームランボードに打球を命中させると
派手なサイレンが響き渡った。
直後、受付カウンターで名前等の記帳を終えたら
この店で知り合った
古くからの知人がこちらにやってきて
驚きのひとことを放ったのだ。
「えー!今のホームラン
ナカタニさん(←わたしのこと)の?
オレもあっちのボードに当てたんだけどなぁ」
な、な、なんだってええええええ
ホームランボードは複数設置されており
どのボードに命中したかは
受付カウンター内で従業員がわかるようになっている。
したがって確認のために
バッターはどのボードに打球を当てたのか
従業員に申請する決まり。
お互いの認識が一致して初めてホームランの記帳ができる。
そこで知人の
「オレのじゃないの?」って感じの発言に焦って
念のため従業員のかたに再確認すると
ホームランになったのは
わたしが当てたボードで間違いないと言ってくれた。
知人のは残念ながら
ボードのセンサーが反応せずに
ホームランを合図するサイレンが鳴らなかったことになる。
この店ではよくあることで
センサーが無反応の場合はノーカウントルール。
実はわたしも先ほど
同じように別のボードに打球を当てて
無念のノーカンを食らってたものだから
嬉しさもひとしおだったのに
知人の悪気ないひとことで
急にテンションが下がってしまった。
ああ。
なんだかなぁ。
ってか知人
わたしの名前、ちげーわ!!
ナカタニさんじゃねーわ!!
おそらくですが彼は少し前まで
この日メジャーリーグの開幕戦
エンジェルス※の先発投手が大谷選手だったのを見ていて
ナカニシサンとオオタニサンが
うっかり混じったものと思われます。
ちなみに、このあと知人が
“1打席2ホームラン” という
バッティングセンターならではの記録を出すなどし
ホームラン争いは
アメリカメジャーも東京の一角も
かなり熾烈だ。
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※
日本では『エンゼルス』表記・発音が一般的なのだと思いますが
わたしはNHK表記に合わせて
現在『エンジェルス』としています。