夜、帰宅してしばらくするとドアチャイムが鳴った。


相手は無言で誰だかわからない。



単身用ボロマンションに19年半住むわたしは

これまでの嫌な経験から


届け物など事前にわかっている場合をのぞいて

チャイムのみで無言の者に対しては

先にこちらから返事をせず居留守すると決めている。



で、気配を消してじっとしていたら

もう一度チャイムが鳴ったので


一応、ドアスコープから

そっと外の様子をうかがってみると

男性が長い棒状のものを持っているのが見えた。



あれは!


ひょっとして

数日前に注文した蛍光灯ではないのか。



わたし「あの、え、え〜っと…」


ドア外「あ!宅急便でーす!!」







Amazonで蛍光灯を4本購入した。


置き配にされるのかと思いきや

サイズが大きいためか対面配達であった。


到着予定日はあいにくバイトで不在。


帰宅すると予想どおり不在票が入っており

前日の皿など洗いながら

再配達日時をいつに指定しようかと考えていると

冒頭のドアチャイムが鳴ったのだった。



その正体がまさか

ヤマトさんだとは思わなかったよ!


不在票が入っていた時点で

運送会社が頃合いを見て自主的に再配達してくれるなんて

微塵も思わなかった。


大変失礼しました。



結果、再配達依頼を出す手間が省けて

とてもありがたかったんだけれども。


やっぱり言いたい。




頼む!!

ドア外で先になんかしゃべってくれー!!




こういった、わたしのように想像力に乏しい熟女のために

ドア外でひと言


「宅急便・ヤマトだよぉ↑↑」


などと先に知らせてくれりゃー

いったん居留守しないでスムーズにドアを開けたのに。







これは今回のヤマト運輸に限った話じゃない。


郵便局もだ。



ある時は、やはりチャイムだけ鳴らされて

ドア外で無言だったために居留守してしまい

勤務先の新しい健康保険証を受け取り損ねたことがある。


保険証が届くのは

当時、事前に知らされていなかった。



「郵便局でーす!」


の、ひと言でいーんだよおおおおおおおおおおおおおおお


悪徳業者かと思ったんだよおおおおおおおおおおおおおお



で、配達サイド・受け取りサイド

双方にとって無駄な再配達依頼に。





そのようなわけで

わたしは配達員からのドア外でのひと言が

欲しくてたまらない。


先に届け物だと知らせてくれるだけで

特にひとり暮らしの者は

要件がわかって安心してドアを開けられる。


運送会社や郵便局員が

先に名乗らない・しゃべらない理由って

なんかあるのかな。


もちろん無言なのは全員じゃないんだけれど。




なお、万一、配達時に無言であることが

運送業界の常識であるならば

このたびは自分勝手なことをほざきまして

誠に申し訳ありません。