改めて意識をして、自分の文章を読んでみると、
非常に多くの"あいまいな表現"を使用していることに
驚かされます。
・「が」という接続助詞を逆説でない部分にも使用している。
「が」という接続助詞は逆説のときに使用する。
ということは、「が」の前後で内容が逆転する。ということです。
『友人が美味しいと言っていたケーキだが、まろやかでフンワリしていた。』
「美味しい」という内容と、「まろやかでフンワリしていた」という内容は同じプラス評価なので、
この使い方はNGなのです。
・文末の「とか。」「かも。」や、「?だろう。」を多用する。
いずれも、文章のあいまいさや根拠のなさがうかがわれるため、
読み手に不安な印象を与えます。
ハッキリと断言することで生じるリスクを避けるために、
このような言い回しをすることもあります。
しかし明確なところはしっかりと断言して記述しましょう。
・「こと」「もの」は極力使わない
「こと」「もの」はいずれも便利な代名詞として、
頻繁に使用されます。
話言葉でも多用されるため、話言葉をそのまま文章化しているようなケースで
よく見られます。
キーボードで入力する場合、文字を書くよりも早いスピードで入力できますから、
その勢いで頭に浮かんだ文章を入力しているのかもしれませんね。
ともかく、「こと」「もの」には必ず適切な言葉があるはずです。
それを探すのが面倒なので、「こと」「もの」で代用しているというわけですね。
このように、気を抜くとあいまいになってしまいやすい表現が、
沢山あります。
少し意識をしてみるだけで、かなり明確でスッキリとした印象の文章になります。