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seo 「竜馬がゆく」に学ぶ、生き残る WEB サイトの条件



司馬遼太郎/著「竜馬がゆく」の中に、坂本龍馬のアイデンティティをよく表す場面がある。尊王攘夷という思想のために動く武市半平太。世界に通用する国を造るために動く坂本龍馬。
共に同じ攘夷の志を抱きながらも違う道を行く親友に対して、こう思うのである。

「策だけで、実がないよ」

世の中を良くしようとした場合、「どのような世の中を造りたいのか」といったことこそが「実」であり、尊王攘夷という思想は目的のための「策」でしかない。その「策」に捕らわれてしまっている、と坂本龍馬は考えるのである。

「策」に夢中になったか。「実」に夢中になったか。ここに坂本龍馬とその他の志士との違いがあり、坂本龍馬が歴史に名を残した理由なのだと思うのである。

歴史から学べることは多い。この話、WEB サイトに於いても大いに言えるのでは、と思うのである。この「策」と「実」について、WEBサイトに置き換えて考えて見たい。

●WEB サイトの「策」と「実」

WEB マーケターの仕事は多岐に渡る。SEO 対策、リスティング広告戦略、広告の選定、コンテンツ企画、ユーザビリティ確認など、幅広い業務がある。

そのため WEB マーケターにとって、施策の優先順位を明確に把握することは、非常に重要なスキルである。つまり、「策」と「実」を明確にし、「策」に夢中になってしまわないように気をつけなくてはならない。

ここで「実」を定義するため、WEBサイトの目的について考えてみる。WEB サイトの目的は、利益を上げることである。その利益を測るための指標がコンバージョンであるから、コンバージョンを獲得することが WEB サイトの目的と言える。

それでは、ユーザーはどのようなときにコンバージョンを行うのか。ユーザーは無条件にコンバージョンを行ってくれるわけではない。業界の平均 CVR が1%であったとしても、100人誘導すれば1人が自動的にコンバージョンをしてくれるわけでも、もちろん無い。

ユーザーは、WEB サイトと触れてコンバージョンをするのに「十分な体験」ができたときにコンバージョンを行う。即ち、WEB サイトの目的を包括的に言うと「WEB サイトを通じてユーザーに良い体験をさせること」ということができる。

ユーザーに体験を与えるのは、コンテンツである。つまり、コンテンツこそが、WEB サイトの「実」だと言うことができる。「集客」を目的とした SEO 施策や広告戦略、「操作性」を目的としたユーザービリティといった要素は、「実」に多くのユーザーが触れてもらえるための「策」なのである。

実践の場では「策」に夢中になってしまい「実」を疎かにしてしまうケースも、しばしば目にする。サイトリニューアル時などで、html 構造・リンク構造などに多くの検討時間を割く一方、「ユーザーの体験」についてはあまり検討をしない、といったことが無いよう、この点はきちんと認識しておきたい。

●ユーザーに求められる「実」の作り方

それでは、ユーザーの良い体験を与えるための「実」とは、具体的にどのようなことなのか。魅力的な「実」の条件として、他にはないという「唯一性」が含まれるから明確に定義をすることはできない。しかし、ユーザーがWEBサイトに求める「要素」から検討を始めると、良いアイディアが生まれやすい。ここではその要素について、いくつか紹介したい。

・情報
 …ユーザーは WEB に情報を求める。良い情報、特に「人に伝えたくなるような情報」はユーザーに好まれる。情報量の多いサイトは、少ないサイトには滅多に負けない。公開したら喜ばれるような情報は、惜しみなくWEBサイトで発信すると良い。

・発見/気付き
 …発見は刺激であり、ユーザーは刺激を好む。探したい情報を探すだけでなく、ユーザーが「気付いていないことを気付かせてあげる」コンテンツは魅力的である。CHINTAI の似た街サーチ等は、良い発見コンテンツだと言える。

・新しさ
 …WEB という媒体の魅力の一つは、その更新性である。ユーザーは最新情報を WEB に求める。自社サービスに関連するトレンドがあった場合、コンテンツに反映すると良い。

・利便性
 …そのコンテンツがあることによって、無い場合よりも生活が便利になるようなコンテンツは、ユーザーに好まれる。WEB はユーザーのリクエストに対してアクションを返すことができるので、自社サービスに関連する便利ツール等をサイトに設置すると良い。

以上はごく一部ではあるが、重要な「実」の要素である。上記の要素に加え、企業の個性についても要素分解をする。そして「企業の要素 ×「実」の要素」の掛け算を繰り返し、唯一性のフィルタをかける。

こうして残ったアイディアから、しばしば良いコンテンツが生まれる。上記は、コンテンツ企画の方法の一つではあるが、一度は試す価値のある方法である。

●その WEB サイトに実はあるか

確かにこれまでは、「策」によってサイトに人を集めれば、一定の成果は見込むことができた。しかし、各社の集客手段の差がなくなり、コンテンツが同一化してきた今、「策」だけで通用した時代は終わりを迎えている。

ユーザーが WEB サイトに求めているのは「実」である。また、検索エンジンが評価しようとしているサイトも、上手な「策」を行ったサイトではなく、素晴らしい「実」を持ったサイトである。そして、成長著しいソーシャルネットワークによって、良い「実」をもった WEB サイトは、ユーザーによって自然と広がっていく。つまり、これからは「策」ではなく、「実」が人を集める時代なのである。

「その WEB サイトに実はあるか」この問いかけに自信を持って YES と回答できない場合、今一度この「実」について真剣に検討をしなくてはならない。

「策」ではなく、「実」に夢中になった WEB サイト。これが、これからの時代に生き残る WEB サイトの条件だからである。

(執筆:株式会社フルスピード 上村謙輔)

記事提供:株式会社フルスピード



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