【読書記録】絶対にギブアップしたくない人のための成功する農業 岩佐大輝氏著 まとめ

 

第1部 農業についてのよくある疑問と不安

 

・市場を使えば「まったく売れなくて困る」はないが、自分で価格を決められない

・市場を使わないと価格は決められるが販路は自分で開拓

 

・多少の気候不順は需要と供給のバランスで価格が上がるのでなんとかなる

・お金をかけて施設を作る、保険に入ることで天候リスクは下げられる

 

・農協を通した方が個人で市場に出すより単価は上がる

・JA全体8%、市場8%、計16% 1000万なら160万

 

・地縁、血縁のしがらみの中関係を作るのも農家のスキルの一つ

・地元の名士、顔役、農業のレジェンドを味方に

  市町村の農政課 農業委員会に話を聞きに行く

・耕作放棄地は多いがいい土地は取り合い

・土地のキーマンと仲良くなる必要があり、コネがないならスクールやコミュニティに参加

 

・すでにノウハウを持っている人、集団に教わる方が結局早い、取れるデータは全部取る

 

・補助金は必ず!農政課の窓口へ行って相談

・農業次世代人材投資資金 

  準備型 45歳未満、2年間毎年150万円

  経営開始型 5年間毎年150万円 

・有機農業はかかるコスト、マーケットでの販売価格、継続性をよく考えて

 

・作るのが簡単=単価が安い、大変=単価が高い

・規模の経済が効く作物(固定費型)の場合は大企業に有利

・逆に効かない作物(変動費型)の場合は小規模でも不利になりにくい

・販売費の部分では大企業と中小、個人で差がつくので注意

・初期投資が少ないものは競争相手が多い

 

・観光農園は例:いちごなら変動費型から固定費型に

・6次産業化は大手ができないことで戦えるならあり

・AI、IOT、ロボットはすでにある課題を解決できないなら無意味

 

・ロールモデルを見つける

 

 

第2部 農業をはじめるための6つのステップ

 

1農業をやる目的を言葉にする

・しんどいことがあったとき、なぜ農業をしているのかと立ち返ってこれるよう

・一見おいしそうな話が来たときに軸がぶれないよう

・「何をやらないか」を決め、自分にとって最も大事なことに力を注ぐために

 

2自分が望む生活スタイル(収入、時間の使い方)を決める

・働く季節、労働時間の設計

・手取りの所得を設定すると選択肢が絞られてくる

 

3作物、作型(育て方、こだわり)を決める

・農業をやる目的から考える

・好きなものを作る

・理想の生活から考える

・売り上げがぶれないことを重視する

・輸入の脅威が大きいものは難易度が高い

・数字の向こう側にある人間の心理を見る

・世界全体の中での動向も見る

 

4 10年間の経営のビジネスプランを数字に落とし込む

・農業は設備投資した資金の回収までに10年前後かかる

・ほかの農家はどうなのか?を統計から理解する

  作物、作型、地域、単位当たりの収穫量、出荷量、市場の単位、費用

  作型は野菜が果樹×露地栽培or施設園芸の2軸で検討

  「〇〇県、イチゴ、作型」「〇〇県、イチゴ、経営収支」「〇〇県、イチゴ、経営指標」

  Excel、PDF、分かるところだけでもいいから読み、大事そうなところは調べて理解すること!

 

5資金調達の方法

・借り入れで時間を効率よく買うことができる、借金は信用

・使える補助金はなるべく使うべき

 

6情報収集とネットワークづくり

・みんなで勝つ、地域に貢献する

・勉強会では自分の情報はすべてシェア

 

 

 

 

☆感想

すごくわかりやすい本でした!こういった情報を開示してくれる本に出会えて幸運でした。

著者の岩佐さんは株式会社GRAの代表取締役をされていて、新規就農研修も行っているそう。

いちご、トマトなどを考えていたが、この本を読んでいちごで新規就農してみたい!と思うようになりました。

まずは農業を始める6つのステップの1~3を考えてみます。

地域とのかかわりは本当に大事ですね、悪いことは一切してこなかったご先祖さまたちに感謝です。