SEOで検索順位1位、2位、3位のサイトが獲得するアクセス数の割合は、多くの研究や調査によって示されています。これらの順位ごとのクリック率(CTR: Click-Through Rate)の割合を理解することで、検索エンジン結果ページ(SERP)におけるアクセス数の推定が可能です。
検索順位ごとのクリック率の平均値
以下は、一般的に知られている検索順位ごとのクリック率の平均値です。これらの数値はさまざまな調査によって異なる場合がありますが、概ね次のような傾向があります。
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検索順位1位: 25% - 35%
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検索順位2位: 15% - 25%
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検索順位3位: 10% - 15%
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検索順位4位以降: 順位が下がるにつれてクリック率はさらに減少します。
例えば、Advanced Web RankingやBacklinkoの調査では、以下のような具体的な数値が示されています。
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1位: 約31.7%
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2位: 約24.7%
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3位: 約18.6%
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4位: 約13.6%
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5位: 約9.5%
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6位: 約6.2%
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7位: 約4.2%
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8位: 約3.1%
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9位: 約2.1%
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10位: 約1.8%
アクセス数の推定方法
検索ボリュームが既知のキーワードに対して、これらのクリック率を用いてアクセス数を推定することができます。
例えば、あるキーワードの月間検索ボリュームが10,000回であるとします。各順位ごとのアクセス数は以下のように計算できます。
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1位: 10,000 * 0.317 = 3,170回/月
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2位: 10,000 * 0.247 = 2,470回/月
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3位: 10,000 * 0.186 = 1,860回/月
実際のデータの違い
実際のクリック率は以下の要因によって変動する可能性があります。
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検索結果のレイアウト: リッチスニペット、Google広告、ローカルパックなどの存在がクリック率に影響を与えます。
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ユーザーの意図: 購買意欲が高いキーワードと情報収集目的のキーワードでは、クリック率が異なる場合があります。
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デバイスの違い: モバイルとデスクトップではクリック率が異なることが多いです。
その他の考慮事項
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リッチスニペットの影響: 特定の検索結果にはリッチスニペットやナレッジパネルが表示され、これらがクリック率に影響を与えることがあります。特に1位のクリック率はこれらの要素により上下します。
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ブランド力: ブランド認知度が高いサイトは、同じ順位でもクリック率が高くなる傾向があります。
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メタディスクリプション: 魅力的なメタディスクリプションを使用することで、クリック率を向上させることができます。
まとめ
検索順位1位、2位、3位のサイトが獲得するアクセス数の割合は、検索ボリュームに対してそれぞれ約25%~35%、15%~25%、10%~15%となります。これを基に、具体的なキーワードの検索ボリュームを掛け合わせることで、各順位ごとのアクセス数を推定することができます。ただし、実際のクリック率は検索結果のレイアウト、ユーザーの意図、デバイスの違いなどの要因により変動することを考慮する必要があります。