随分前に書いたことの続きなので、話的に続いてるかは微妙ですが
この続き。
10数年前に祖母に呼び出され遺産相続の話をされ
そこで何か書類を書いた・・・ような。
そしてその土地は僕の実家の土地。
かつて売りに出されそうになって猛反対したけど、あっけなく親族の面々に断られたことも。
祖母が他界した。
元気だった祖母も90を超えてとうとう寝たきりになった。
祖母が入院する療養型の病院には何度か行ったが、最初の方は会話できていたものの
衰えが顕著になってきたのか、最後の方は会話やちょっとした身動きさえできていなかった。
ーその数年前には遠く離れた僕の家まで、生まれたひ孫の顔を見に来ていたというのにー
(実はこのときも実家方面の人々と一悶着あったが、また別の話)
そんな終末期、最後にお見舞いにいった際も
動かない手と、喋れない口を、おそらく必死に動かして祖母は僕になにか訴えていた。
「遺産の事は覚えている?よろしく頼むよ」
そんな事を言っているのかもしれないなと僕は一人で考えていた。
その場には兄弟や父親も居たりしたが、
たぶん遺産の事は僕と祖母、そして叔父さん(遺言書を預かってあるであろう)しか知らないと思っていたから
当然、その場にいる人達は僕の考えている内容なんて、想像だにしていなかっただろう。
祖母が他界したと連絡を受けたのは翌年の2月。ゆきが降る夜だった。
告別式、葬式、、、そして?
祖母の告別式。
そして葬式があった。
正直、覚悟はしていたし、お別れまで祖母は長い期間がんばっていたので、十分時間があった。
でもやはり、亡くなったという事実は受け止めがたいものだ。
あまり心の整理もできなかったので、遺産の話などはしたくなかったが
この期を逃すと親族が集まる場もそうそう無い。
きっと遺言書を持っているであろう叔父さんあたりが話してくるだろうと思っていた。
だが、この間誰もその話はしてこないし
何ならそれから1週間たっても、1ヶ月たっても、
誰からも何の音沙汰もなかった。
誰も何も言ってくれなくて詰む
え?
おかしくない?
こういうのってすぐ話し合いするもんじゃないの?
調べてみると
遺産相続には期限がある。
正確には「相続税の支払い期限」
これは亡くなった10ヶ月以内に申告しなければいけない。というもの。
そして土地などの財産であれば登記などの諸々の処理に関しても遅くなるほどややこしくなるー
そういう事は祖父の時に嫌というほど見ていた。
じゃあ何でか。
何で亡くなって1ヶ月もたつのに誰からも何の音沙汰もないのか。
自分の父親からも一切の連絡はないし
もしかしてもう相続の話終わってんじゃないのか。
・・・というか、誰からも話が無いってことは
あの遺産相続の話って、本当は僕の妄想???夢????
そうなってくると悩んでる自分って、控えめに言って狂人やな・・・・。
なにせ随分前の話なので、アレが本当にあったことかどうかさえ、僕には疑わしく思えてきたのでした。