分娩室にいると本当に少子化が進んでいるのかなと疑問に思う事があります。
特に今週は毎日が帝王切開&分娩パーティーで
とてもおめでたい一週間でしたが
私は燃え付きました
緊急帝王切開という言葉を何だかんだよく使いますが
本当に超緊急なのは実は1年に1、2度あるか位で
今週久々に超緊急に出くわし今更
「あ…私本当に産科の道を歩んでしまったんだな…」という恐怖と緊張感を改めて感じた一週間でした。
臨月で誘導分娩中の妊婦さんにこのパターンのNSTが
上が胎児の心拍で下が子宮収縮を表しているんですが
赤ちゃんの心拍がガタッと急落
処置をしたりいくら再確認をしてみても
ずっと心拍数が50~60代から回復せず
手術の予約順序を全て無視し
取り合えず妊婦さんごとベッドを手術室に移動
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/093.png)
空いた手術室に入室
お腹をキレイに消毒する余裕もなく
消毒液をそのままお腹の上にぶっかけます。
麻酔科の先生にボロクソ文句を言われながらも
5分後に手術をした出産になりました。
赤ちゃんの泣き声を聞いてやっと「ホッ」と一息
この緊張感はいつになっても慣れません
心配とは裏腹に赤ちゃんはとても元気でNICUにも行かずに済みました
こういうケースを見ると
生きて産まれてくる強運運命
みたいなものを持っている赤ちゃんっているなーと思う事があります。
朝8時過ぎの出来事だったんですが
普段この時間に空きの手術室なんてほぼ無いんですよ。
なのにこの日に限って朝一から空きの手術室があり
空きの手術室がある分、手が空いている看護婦さん達も数名居て
沢山の人達の共同作業でスムーズに準備が進み
あり得ない位のスピードで手術を始める事が出来ました。
きっと大きくなったら社長になる器かな
とまーそれ以外にも3人同時の分娩やら
3.9kgのヘビー級赤ちゃんの分娩やらで全焼した一週間でした
後、遂に病院の自分の机にパソコンを設置しました
Fellowになると病院に部屋を貰えるんですが
(5人一部屋ですが)
ドケチな病院はパソコンを買ってくれず
自腹で買いました
家にもない自分だけのパソコン
何か愛着が湧きます
ルームメートの他の科の先生達の視線は気にせず壁紙は鬼滅に
そしてイヤホンをつけてONE OK ROCKの新曲『Renegades』を無限再生しています
これから病院を移る事があっても長年仕事を共にするパートナーです
大事に使うぞー
では最後に部屋から見える水原の住宅街
中々の景色ですがチョット古いですね
良い週末を~