今日は「小清水はなことりの宿YH」で目覚めです。

起きるとYHのオーナーさんが朝食を準備してくれました。

 

「まさに被災の真っただ中」みたいなシリアスな状況だったので、

残念ながらこの朝食を含めて、YHのシーンは写真を撮っていません。

なんとなく…気楽に写真に撮れるような雰囲気ではなかったので…

 

ただ、こんな状況とは思えないくらい朝食は美味しかったです。

トルティーヤみたいなものと、スクランブルエッグ、ベーコン、サラダなどを

出して頂きました。

おかわりもあるとのことだったの、おかわりもさせて頂きました。

 

料理の上手い方の手に掛かるとこんなシンプルな料理でも全然違う

ものなんだなぁと思いました。

 

さて、今日は本当であれば小樽に戻って夜のフェリーで出航しなければ

いけない日ですが…こんな状況下でたどり着けるのか…。

さっそく朝から今後の行動の分岐点となります。

 

昨日一緒に宿泊した方は、状況からこの宿に留まるのがBestと考え

「今日は動かない」という判断をされていました。

この状況下では非常に正しい判断だと思います。

 

なので、私もここに留まろうかと一瞬考えたのですが…

色々迷った末に私は小樽へ向かってみることにしました。

 

YHのオーナーさんが朝から一生懸命ラジオから情報収集してくれていますが、

フェリーは動いているっぽいし、一部の地域はもう復電しているところもあって、

そういうところのガソリンスタンドは一部営業しているところがあるとのことでした。

 

このYHに留まるのは確かですが、私はキャンプ道具一式を持っているので、

補給さえ出来れば死にはしないだろう、と考えました。

 

ただ、この小清水から小樽まではかなり距離があるので、2回は給油出来ないと

たどり着けません。

行けるとこまで行ってみて、ダメなら公共の避難所に入る覚悟です。

 

色々と情報収集して下さったオーナーさんにお礼を言って…いざ出発です。

オーナーさんに以前にこのYHに来たことがあることを伝えたら驚いていました。

そして「これに懲りずにまた来て下さい」との言葉を頂きました。

 

昨晩ご馳走を食べれなかったのは残念ですが、ここではまた珍しい体験を

させて頂きました。相性が良いのか悪いのか…不思議と縁のあるYHです(^_^;)

 

さて、今日の予定は、網走→北見→旭川→小樽 です。

給油時はバイクのタンクにしか給油出来ないので、キャンプ用のストーブの

携行缶にガソリンを移します。

 

実は私の持ってるキャンプ用のストーブはガソリンストーブなので、

携行缶にはガソリンを詰められるのです。

 

<↓のボトルがガソリン携行缶>

 

もう一つ言うと、この旅では携帯電話用のバッテリーも持って来ています。

 

<携帯の上の白いのがバッテリー>

 

今のところ、この2つが私の命綱です。

 

そして、まず目指すのは、給油の期待できる網走市街です。

良く見ると幸いにも網走のガソリンスタンドが営業していました!

おおお!これで旭川までいけるぞ!!!

 

ラジオの情報では旭川はほぼ復電しているらしいです。

とにかく、網走・北見を抜けて旭川までたどり着きたいと思います。

希望が見えてきましたよ!

 

 

※次回に続くことにします。

さて、港に帰り着いた後は地上からの知床散策です。

 

今日は「小清水はなことりの宿YH」に宿泊予定ですが、それまではフリーなので

出来るだけ知床を楽しみたいと思います。

 

ちなみに、大規模停電で宿泊施設も怪しいですが、今のところ連絡も来て

ないので、きっと大丈夫でしょう。。。

 

知床半島にはウトロから県道93号線で入っていけますが、行けるところまで

行ったら最後は行き止まりのようです。

行ったことがないので、どこまで行けるのか…どうなっているか…

分からないですがとりあえず、向かってみます。

 

沿道には当たり前のように鹿がいて…(@@;)

まぁ…自然を満喫できる道路でした(^^;)

 

道なりに進んで行くと、知床五湖の施設があります。

「知床五湖は寄りたいなぁ」と思っていたので迷わず停車して入場を

申し込みました。

 

入場の手続きをすると「知床五湖」への「立入認定証」がもらえます。

そして、ビデオによる簡単なレクチャーを受けて入場するのですが…

 

内容は主に「ヒグマに出会わないための方法」と「ヒグマに出会った時の方法」です。

ヒグマに出会わないための方法は、あたりまえですが「音を出してヒグマに避けて

もらう」というものです。

 

問題は出会ってしまった時ですが、この時はヒグマにとっても想定外らしく

威嚇してきたりするようです。

通常はジリジリ下がって距離をとれば大丈夫みたいですが、「たまにテンパった

熊が猛然と向かってくることがあります」とか言ってます!Σ( ̄□ ̄;)

 

えええ!野生動物でしょ!?人間が集団でわざわざ音を立てながら歩いて

いるんだから気付こうよ!っつか、「猛然と向かってくる映像」がマジで怖いし!!

 

しかも、その時の対処法が…「慌てず騒がず死んだふり」…

まぁ「死んだ」というより、伏せることで「危害を加える意思がない」とか「服従の

意思を見せる」ことで見逃してもらうような感じらしいですが…

あの迫力で猛然と向かって来られたら、冷静でいられる自信はないですよ。。。

 

レクチャーを受けた後は知床五湖を散策です。

最初はショートコースを短時間で回って、バイクで知床の先まで行こうかと

思っていたのですが、「せっかく来たのにもったいない」と思って五湖全てを

回るコースに向かいました。

 

道中は平穏で、熊に出会うこともなく無事に知床五湖を巡ることが出来ました。

巡るのに少し苦労しましたが、ここの景色は大変素晴らしかったです。

 

知床五湖を回って、気付いたらもうそこそこの時間でした。

「今からでは、これ以上知床の奥まではいけないなぁ…」と考えて、宿泊施設へ

向かうことにしました。

 

なお、宿泊施設に向かう途中には「天に続く道」という観光名所があって、

途中でそこに寄ってから向かう予定です。

「天に続く道」は…ずっと続く真っすぐな道が天に続いているように見える

ことから「天に続く道」と言われているところです。

 

そこそこの距離を走って、ついに「天に続く道」に到着!

 

確かになかなかの景色ではあるのですが…

思いっきり西日で写真では何が何やら…という感じですね。

肉眼で見ても、西日が凄すぎて結構微妙でした。。。

 

ここはせめて朝か昼くらいに来るべきでした…でも行程を考えると仕方ないです。

私の写真は微妙なものとなったので、興味のある方は「天に続く道」で写真を

探して見て下さい。本当に素晴らしい景色のところです。

 

さて、後は宿泊地へたどり着くだけなのですが…

道すがら見ていると、あちこちのお店が営業停止しています。

よく見ると、コンビニやガソリンスタンドまでも大部分が営業停止してました。

 

う~ん、大規模地震と全域停電の影響はかなりひどいのかも知れません。

YH大丈夫かなぁ…

 

信号が消えている道をしばらくひた走って、「小清水はなことりの宿YH」に

到着です。

 

宿の中に訪ねていくと、宿泊客っぽい人たちが電灯の消えた共有エリアで

話していました。皆さん、地震と停電でどうしようもないらしいです…

私も宿泊の受付をして、そこに加えてもらいました…^^;

 

なお、宿泊の条件は…

 ・停電なので、明かりはローソクのみで電灯は点かない。

 ・お風呂も給湯器が動かないのでムリ。

 ・幸い水道とガスは生きてるので、夕食は今作っているカレーなら出せる。

といったところ。

 

ですよね~!今までの街並みでは電気が全て死んでましたから。。。

 

こんな被災地みたいな状況では、食べる物と寝るところがあるだけマシです。

それに、ここにも手回し式のラジオがあって情報が得られるし…

 

ということで、宿泊の手続きをしてチェックインさせてもらいました。

 

しかし…この感覚はなかなか伝わらないと思いますが、日が落ちて真っ暗闇の中

ロウソクの明かりを頼りにラジオを聴きながらみんなでカレーを食べるのは…

本当に「被災地」って感じで、なんとも言えない不安な気持ちでした。

 

ラジオでは相変わらず「復旧まで1週間」とか言っているし、南の方では

断水しているところもあるみたいです。

日中は知床クルーズや知床五湖に行って浮かれていましたが…

これは本格的に旅行どころじゃなく、生きて大阪に帰り着けるように

真剣に考えて行動しないとダメかも…と思いました。

 

そうなるとスマホの電池も温存したいし…

真っ暗の中ではその他に何も出来ないし…

仕方がなく夕食が終わったらもう就寝です。

 

各地の被災の状況を聞くと、ここはまだ水もガスも使えるだけ

マシな方のようです…

 

帰りのフェリーは出るんだろうか…

食料は入手できるんだろうか…

ガソリンスタンドはやっているんだろうか…

こんな状況では予定通り大阪に帰れないかも…

 

色々なことを考えながら床につきました。。。

今日は知床国設野営場で起床です。

 

朝起きて、とりあえず驚いたのが…会社支給の携帯に山ほど連絡が

入ってます…Σ( ̄ロ ̄lll)

 

連休の間なので、「どうせ何もないだろう」と思いつつ時々見てますが…

これにはビックリしました。

 

電話の着信やらメールやら大量に届いていて、メールを見てみると

「今朝方地震があって北海道中が大変みたいだけど大丈夫?」って

書いてあります。。。

えええ!この辺りも揺れたのかな?寝てて全然気づかなかったです… (^_^;)

 

とりあえず「無事です~周囲を見る限り全く影響ないみたい」と返信しておきました。

 

さて…、今日は知床クルーズの日なので、ボチボチ撤収して向かおうかな。

昨日までの台風が嘘のように良い天気で、少し暑いくらいです。

 

喉が渇いたので、とりあえずコンビニに行こうと思ってキャンプ場を出たのですが…

ホントに停電してて信号機が消えてます。警察の人が交通整理してました。。。

 

いや~、停電で信号機が消えてるとこなんて初めて見ましたよ( ̄□ ̄;)

 

お茶を買おうとコンビニに入ったんですが…うゎ、電灯が消えてて真っ暗…

お茶もぬるくなってましたが、とりあえず買ってグビグビ飲みました。

 

少し暑いくらいなのに、冷たいものが飲めなくてテンション下がるなぁ…

 

停電の規模も、復旧予定も分からないし…そもそも今日の知床クルーズが

中止か決行かも分からないので受付施設に向かいました。

 

場所はキャンプ場からすごく近くてすぐに着きました…

が、やはり店内は電灯が消えてます。。。

 

「予約してたんですが、今日は出航するんですか?」と店員さんに聞いたら

確定ではないけど多分出航する、とのこと。

出航予定まで1時間くらいありましたが、ここにはラジオがあって情報が入るし、

人も多いので、おとなしくここで待つことにしました。

 

う~ん、ラジオを聞くと北海道全域が停電で復旧まで1週間とか言ってますね。。。

なんか…ちょっと不安になってきました。。。

 

でも、とりあえずクルーズは出航するらしいし、これをを逃す手はないので、

後のことは考えずに今を楽しむことにします!

 

ということで、救命胴衣をつけて支給された分厚いコートを着て出航です!

そして向かった知床クルーズですが…

快晴の中、知床の大自然が満喫出来てすごく良かったです。

 

 

遠くからですが生きてるヒグマも初めて見ました。

 

あと、知床にいくつかある番屋も見ました。

番屋とは、1年のある時期にこういう所に住み込んで漁をする人たちの

施設だそうです。

 

知床は世界遺産で道路が作れないため、番屋には船以外では行き来が出来ません。

閉鎖された世界で過酷な漁に挑む厳しい生活なので、漁に携わる人も年々減って、

だいぶ廃れてきているそうですが…まだやっている所も一部あるとのこと。

 

ガイドの方の説明では、ヒグマと共存している番屋の方の生活をドキュメンタリー化

した番組があったそうです。

実は私、たまたまそのドキュメンタリーを見たことがあって、「あれはここだったのか~」と

感慨深く思いました。

 

知床クルーズは知床半島の先端の知床岬まで行って終了です。

こんな所にも灯台があるのにビックリしました。よく作ったもんです(@@;)

 

 

行きは観光スポットに寄ってガイドさんが説明してくれましたが、帰りは一直線です。

 

行きはみんなワイワイ言ってましたが、帰りはみんな静かでした。

私も知床の大自然の存在感に圧倒されてしまって…

自然とは…人間とは…と色々考えながら知床の山々をボーっと眺めていました。

 

※この日はイベントの多い一日だったので分割することにします。

  一旦、「知床クルーズ編」終了です。