「パニックを引き起こさないように情報を出さない」、「国民はバカじゃないから情報は正確に出すべき」などと今まで何度か耳にしましたが、そのたびに思っていたことです。
震災直後は、私も周りも、日本中がショック状態で、福島原発の事故も不安でいっぱいでした。
マスコミの報道はと言うと、明日、明後日のことばかりで、原発事故が年単位であるということがまったく理解できておらず、日本国民も、何年もかかる大事故だとは認識していなかったと思います。事実、私の周りではそうでした。
私がブログを始めたのも、報道を見る限り、誰も原発事故を長期的に考えておらず、政府や東電は長期に渡って処置が必要だとは認識していたと思いますが、それを発表することがなかったからです。
記者会見での質問も、短期的なものばかりで、報道がこんなことで良いのか、と思っていました。
計画停電のときはみんなで協力しようという雰囲気があり、それはそれで良いのですが、実は電力使用のピークをカットすれば良いだけでピーク時以外の節電は無意味だということが一部で言われていました。しかし、そういうことは一切報道されませんでした。結局、経済に多大な影響を与えることになり、国家がこのようなことをしたら普通は政府機関が徹底的に調査し、資料として発表するものですがそれもせず、そのことを追求する人もいない。おかげで、これだけの経験を今後に活かすことはできない状態です。
ちなみにピークカットすれば良いということは、各家庭の契約状態を見ればなんとなく分かりそうなものですが、その意味を考える人も結局いませんでした。盲目的に節電節電。
もちろん、私も、ピークカットじゃないと意味ないだろうと思いながらも、当時の雰囲気の中で、少しでも節電して貢献しようという気持ちでやっていました。
計画停電前に節電啓発担当相とやらの蓮舫議員に対し、東京都が計画停電をやめて節電の政令を出せと要請しましたが、政令の意味を理解しておらず、オイルショック時のものがあるのに見事にスルーして計画停電に突入。結果どうなったかは前途したとおりですが、この議員に反省の色無し。もちろんマスコミ追求も無しです。
そもそもこの事態は、政治をまじめに勉強してこなかった人間を当選させてしまった我々の責任ですが、その実害に気づいている人はほとんどいないでしょう。
今は有名になったACのCMで、不用なメールや電話は控えようとありましたが、あれは非常に疑問で、おそらく電話回線確保のために言ったことだと思うのですが、節電と同じCM内に入れてしまうものだから、電話回線が足りなくなるのを危惧した人はほとんどおらず、メールを控えることが節電になると思う人まで出る始末。確かにメール送信にも電力は使いますが、その電力さえもったいないと思うなら、大量のメール送信しているメルマガ業者に、メルマガは夜中かピーク以外に配信するように頼めば良いだけです。
最近になって、メルトダウンを政府がようやく認めたとマスコミは騒いでいましたが、さすがに世間は原発危機に慣れたせいか、それほど心理的ショックを受けていないようです。
一方、東電(政府)はと言うと、事故初期のころから、何号機で何時間空だき状態になったということは言っていました。燃料に損傷があるということも言っていました。ヨウ素やセシウムという証拠が検出されていますからね。
しかし、記者の質問はこのころから「メルトダウンしているか」というこでした。
「メルトダウン」という言葉は、正確な定義はありません。なので、メルトダウンしているかと聞かれても答えようがありません。東電が、「燃料が溶け落ちた状態をメルトダウンと定義するならば」と言って、メルトダウンを認めたとたん、マスコミは鬼の首を取ったように「政府、今頃になってメルトダウンを認める!」とのこと。
東電も政府も、メルトダウンという言葉の定義が無いのを知っていてずっと黙っていたのは明白です。
原発事故は福島が初めてではないことは、ほとんどの人が知っていることです。
知らなくても、ネットがあるので、簡単に調べることができます。
それでも、スリーマイルでの事故を知らない人は多く、この事故をちょっとでも調べれば、マスコミが言うメルトダウンはとうの昔に起こっていた可能性が高いことは分かっていたはずです。
静岡のお茶も放射性物質を検査する、しないでもめているようですが、この話が出た時点で、東京、神奈川、静岡あたりの水道水から放射性物質が検出されるのではないか?と思うのが普通の感覚だと思うのですが、違うのでしょうかね。3月に流れてきた放射性物質が今になってお茶から出た可能性がありますが、念のため調べるのは行政、マスコミの責任だと思います。検出されなかったらされなかったで、こちらも安心するのですが、このあたりもマスコミはスルーです。水に溶け込んでしまったら、ガイガーカウンターでは測定しようがありません。
例を挙げたらキリがありませんが、知ってることを黙ってる政府に、それを追求する能力がまったくないマスコミ。そして、それをただ見ているだけの国民。
もし私が政府か東電側なら、マスコミを通して国民を簡単に騙せそうな気がしますし、マスコミが国民の代表だと考えるのなら、正確な情報を提供するにしても、正確に理解されなさそうで躊躇するかもしれません。