海水注水を止めたとか止めてないとか、言った言わないの水掛け論が繰り広げられていますが、この手のトラブルは、誰かが誰かのせいにしようとすることが発端になることがほとんどです。
あとになってから注水指示のメモが出てきたという、もう頭が悪いとしか言えないような後出しのアリバイや(実際の指示の2時間ほど前のメモらしいが、正確な時刻がメモに書かれているならそれを言わないと信用されないということがなぜ分からないのか、極めつけは作成者不明という。。)、「危険性が0ではない」という理系のモノの言い方を理解してないとか、責任逃れにやっきな姿を国民に晒している政府ですが、個人的には、嘘に嘘を重ねているようにしか見えません。
そもそも、真水が無くなることは最初からわかっていたことですから、検討始めるならもっと早くからやっておけという話が出ても良さそうなものです。東電がそのことを黙っていたのなら格好の攻撃材料になるのですが。
ちなみに、理工系は絶対は無いということが身に染みているので、「0ではない」という言い方を当たり前のようにしますが、これを理系じゃない人が聞いたら勘違いするかもしれないなと思いました。これは結構重要なことで、私も今度こういう言い方をするときは、どんな場面で誰に言ったかをちょっと意識してみようと思いました。余談でした。
さて、今回の原発事故を後生に教訓として残すには、地震発生から原発施設でどのようなことが起こっていったのかを検証することも大事ですが、誰がどのような指示をし、人がどのように動いたのかを詳細に検証することも大事です。
不幸な事故であっても、これ以上ないくらいの貴重な人類の資産となります。
原発を作るときはもちろん、運用ルール、法整備まで、今回の事故が活きてくるのです。
今の事態を見ていると、日本人であることが本当に情けなくなってきます。。
未だに誰がいったい先頭に立って原発事故の収束をはかっているのかはっきりせず、初動で誰が悪いだの水掛け論。ため息しか出ません。これ、世界が見てますよね。
そのうち、今回の事故のドキュメンタリーが作られると思いますが、この水掛け論も正確に描写してほしいものです。日本の恥ですけど。
今回のG8サミットで菅直人が「事故の教訓を世界や未来の世代に伝える」というようなことを言ったようですが、よくその口が言えたものだと思います。
政府は相変わらずいいとこ取りで、非難されそうなことは東電押しつけで知らぬ存ぜぬですが、この調子では正確な検証を期待するのは無理でしょう。
メルトダウン判明が遅れた件でも、「東電の推測が違うことに政府が対応できなかった」と、おれは悪くないと言い切った首相ですから、事故の検証結果を検閲して、都合のいいように修正などしそうで恐いです。
もし、そんなことをしてしまったら、それは人類に対する犯罪です。
海水注水の件に戻ると、今頃になって原発所長判断で55分間の注水中断は無かったということになっていますが、おかげで、結果オーライで中断指示が出たのか出なかったのかがうやむやになってしまった感があります。
誰もが考えてしまいそうなことですが、所長が勝手にやったことにして幕引きを、ということだけは無いように望みます。
55分間の注入中断が炉心溶融を早める可能性もありますので、中断があったか無かったかは非常に重要です。
先ほども言いましたように、今回の事故は人類にとっての貴重な体験なのです。
実験で炉心溶融させてみようなどとは簡単にはいかない事態が起こっており、なるように事が進んでいると言っても、誰もが未体験なのです。
教訓として、正確に世界と後世に伝えなければなりません。