東電がプルトニウムをチェックしなかったワケを考えてみたいと思います。


数日前にプルトニウムが検出されたときに大騒ぎになりました。

東電はプルトニウムが外に出たかどうか、ずっとチェックしていなかったようなので、記者会見で責められていました。

東電憎しで騒ぎ立てている感があり、記者の質問の態度には冷静さを欠いていたようで問題があると思いましたので、東電を擁護するわけではありませんが、チェックしていなかった理由を自分なりに考えてみました。


おそらくプルトニウムが次のような性質だからだと思います。


* 沸点が高く(3000度以上)蒸発しない

蒸発して気体にならないと風にのって遠くに飛ぶことはありません。


* 比重が重い。19くらい。

比重とは、水との比較した値です。

わかりやすく言うと、1リットル牛乳パックに水を入れると 1kg ですが、1リットル牛乳パックと同じ大きさのプルトニウムは 19kg になります。

鉄の場合は、8kg、鉛でも 11kg です。

このようにプルトニウムは非常に重い元素ですので、遠くには飛ばないと考えたのでしょう。


* アルファ線を出す

前回書いたようにアルファ線は貫通力がありませんので、服とマスクで防御できるのです。



以上のことから、避難範囲外では検出されないはずで、取り急ぎ確認する必要はないと考えたのではないでしょうか。

プルトニウムのイメージが非常に恐いものなので黙っておこうというのでしたら、それはちょっと、、、と思いますが。。。



プルトニウム漏れを確認するにしても専門要員が必要なわけで、被爆しながらの作業になります。たとえ土を取りに行くだけの作業だとしてもです。

被爆できる量は決まっています。

定められた年間被爆量を超えると、その人はもう現場に入れない決まりです。

優先順位的にも、ここで被爆量を稼いでしまうわけにはいかないと判断したかもしれません。


実際には被爆量を超えても黙認状態で作業している人もいるかと思います。

世間(というか記者)がうるさいからちょっとやってくれ、という理由でできる作業ではありません。


言って理解してくれる世の中(記者)でもないので、悪く言えば、気づかれるまで黙ってたのが真相じゃないかなあと思っています。


ただ責めて責めての質問だと、「申し訳ありません」という回答しか返ってきません。

記者には、もう少し考えて質問してほしいと思います。



それと、たまに、アメリカ、旧ソ連の核実験のときのプルトニウムが世界中にばらまかれたから、福島原発も危険なんだと言うのをネットのブログ等で見かけますが、原爆は一瞬で数百、数千万度まで温度を上昇させて爆発させるので、何もかも蒸発して気化してしまうのです。だから風にのって世界中をただよったのです。


原発と同じ論調で話すべきではないと思います。