咲雪華奈さんがもうすぐ東京出張を終えて大阪梅田に帰ってしまう。なんだかんだで挿入できなかったことが心残りだった。ごく普通の風俗嬢なら諦めもつくけれど、何しろ人気AV女優なのだ。滅多にない機会だし、挿入せずに現状維持か、挿入して破滅か、二つに一つなら、俺は潔く破滅を選ぶ。


というわけで、もう一度、咲雪華奈さんに会ってきた。今回は予算を抑えるために新宿のプレミアム個室ではなく、日暮里のノーマル個室を選んだ。

気温36度で熱中症警戒アラートが発令される中、原付で日暮里まで向かった。休憩しながらなので、3時間以上かかった。本気で熱中症になるかと思った。


吐きそうなほどの暑さの中で原付を走らせながら、なぜ俺はセックスのためにここまでするのか、と考えてしまった。金と時間と体力と理性を失ってまで、女を抱きたいのか?いや、違う。女ではない。ニューハーフだ。だが、そんなことは大した問題ではない。女だろうが、ニューハーフだろうが、とにかく、俺の答えはイエスだ。男には己のすべてをかけてやらなければならないことがある。それが今だ。


咲雪華奈さんは俺のことを覚えてくれていて、「こんな短期間にリピートしてくれるなんて嬉しい!」と言って俺に抱きついてきた。鼻の下が伸びまくる俺。彼女が耳元で「たくさん気持ち良くしてあげるね」と囁いた。気絶するかと思った。


2回目のプレイなので、興奮度は最初より劣るかと思ったけれど、舐め方が視覚に訴えてくるような感じで、めちゃくちゃ興奮した。料理は味付けだけではなく盛り付けも大切だとよく言うけれど、その感覚に似ている。


全身リップの後、俺が下になって69の体勢になった。彼女のポコチンが喉の奥にまで入ってきて苦しい。苦しいけれど、例によって頭がぼーっとしてきて苦しくなくなってくる。その状態で、彼女が腰を上下に動かし始めた。ポコチンが喉の奥でピストンしてくる。思わずうめくような声が出てしまう。それなのに、俺の両手は彼女の白いケツを掴んで更に自分に引き寄せようとしてしまう。頭と身体がバラバラになっているように感じる。それを続けていたら、徐々に、もっと喉の奥までポコチンを受け入れられるようになってきた。喉が開いていくのが自分でも分かる。唾液が泡になって口の端を流れていく。

「お兄さんのおちんちん、ギンギンだからそろそろ挿れようか」

腰を上げながら彼女が言った。

右手で俺のポコチンをしごきながら、左手でアナルをほぐす彼女。

騎乗位で挿入したら、明らかに今までの男の娘やニューハーフとは違っていた。今までは、根もとは締まっているけれど、中はあまり締まっている感覚が無かった。だから、女の子の中の方が気持ち良いと思っていた。でも、咲雪華奈さんの場合、お尻の中でポコチン全体が包まれているようだった。

騎乗位で散々責められた後、正常位で射精した。


セックスの後、世間話をした。

「今までのアナルセックスと全く感覚が違ったんですけど、何かコツがあるんですか?」

俺が訊ねると、彼女は「あるよ」と笑ってコツについて教えてくれた。



・・・つづく