※高校生の頃、俺たちの仲間内では、女性器のことを「耳の穴」と呼んでいた。理由はまた別の機会に書く。この日記でも「耳の穴」という単語が何度か出てくるけれど、それは女性器のことなので、ご了承いただきたい。



先日、行きつけ(まだ数回しか行ってないけど・・・)のニューハーフヘルスのホームページをぼんやり眺めていたら、新宿店のキャストに、ふたなりの男の娘が在籍していることを発見した。

ふたなりとは、ポコチンと耳の穴を持つ人のこと。エロ漫画とかではよくある設定だけれど、現実にそんな人間が存在していることに驚いた。性転換手術で耳の穴だけ作った、ということなのだろうか?気になる。めちゃくちゃ気になる。


ということで、事前予約して新宿まで行ってきた。いつものように原付で。眩暈のせいで休憩を挟みながら3時間かかった。


実際にその男の娘と対面してみると、もちろん顔はめちゃくちゃかわいいのだが、カラダつきも、声も、女の子にしか見えなかった。けれど、シャワーを浴びるために服を脱ぐと、控えめにポコチンがぶら下がっていて、その奥に、耳の穴らしきものが見える。キンタマは無し。明らかに今までの男の娘とは違う。今までの男の娘は、たしかにかわいいし、女の子にしか見えないけれど、カラダつきというか、骨格が多少は女の子とは少し違っていた。けれど、目の前にいる男の娘は、ポコチンがぶら下がっている以外は、骨格の感じも含めて完全に女の子としか思えない。


俺のポコチンを彼女の耳の穴に挿れると、めちゃくちゃ気持ち良かった。間違いなく女の子の耳の穴だった。濡れて絡みついてくる。

「こっちも気持ち良いの?」

俺が訊ねると、彼女は「気持ち良いよ」と答えた。彼女のポコチンはギンギンになっていた。


セックスを終えて、よくよく話を聞くと、彼女の耳の穴は性転換手術で作ったものではなく、生まれつきのものだった。それどころか、Bカップのおっぱいも、声も、生まれつきのもの。ホルモン注射も打っていないらしい。キンタマも生まれつき無かった、とのこと。

何でも、4000人にひとりくらいの割合で両性具有が生まれることがあるらしく、彼女はまさにそれだったのだ。耳の穴は生まれてすぐ手術で塞ぎ、戸籍上は男として生きてきたらしい。ところが、中学にあがった頃からカラダつきが女性らしくなってきた。胸が膨らみ、お尻が丸くなり、腰がくびれてきた。喉仏が無いので、声変わりもしなかった。そういう場合、男性ホルモンを打って女性化を止めるらしいのだけれど、彼女は女性として生きる道を選んだ。好きになる異性も男性だったし、男として生きるつもりはなかった。

高校からは女子の制服を着て女の子として過ごしたらしい。

手術で塞いだ耳の穴は、再度手術して開いた、とのこと。


「高校生の頃、彼氏いた?」

「いたよ」

「彼氏はびっくりしなかった?女の子なのにポコチンついてるわけだし。大人になった今なら受け入れられるけど、高校生にとってはけっこうヘビーじゃない?」

「そうでもなかったよ」と彼女は笑った。「ただ、わたしはおちんちんの方が気持ち良かったから、それはちょっと困ったかな。彼氏のおちんちんを挿れても気持ち良くないの。挿れられるのが気持ち良くなったのは、この仕事を始めてからかな」


彼氏は彼女の耳の穴にポコチンを挿れれば気持ち良い。でも彼女は気持ち良くない。彼女は、彼氏に対して申し訳ない気持ちになり、気持ち良いふりをしていたらしい。AVを観て演技の勉強をしたこともある、とのこと。それが彼女はつらかった。


「演技してることが彼氏に対して悪いと思ってたし、出来ればふたりで一緒に気持ち良くなりたかったんだけど、無理だった」と彼女は寂しそうに笑った。


高校卒業と同時に彼氏とは別れてしまい、それ以来、彼氏はいない、とのこと。

「なかなか出会いが無いし、わたしって奥手だから」と彼女は苦笑した。


帰り道、原付を走らせながら、世界は広いなぁ、と思った。まだまだ俺の知らない世界はたくさんある。特に、エロの世界には際限がない。

俺は生きているうちにどれだけ広い世界を見ることが出来るかなぁ、と思った。