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アメンバー記事最近無い

まずは何のためにマニュアルステア二駆をしたいのか?
そこを明確にしないとムダな時間と労力を使うだけですよ。
単に、
ジャイロを使わないで走れるぜ~♪
ってだけなら、マニュアルステア二駆の道を選択する必要はありません。
もっと単純に簡単に走行させる方法はあります。
マニュアルステア二駆の道を選択する理由は、高い技術と正しい知識の修得。
これです。
これに賛同できる人は頑張ってみましょう♪
そして初めに言いますが、マニュアルステア二駆の車体をソコソコ走行させられるようになるにはチマタで言うところの並のエキスパート程度の技術じゃおそらく無理です。
初めから見も蓋もない事を明かしてスイマセン。
でも、それがいいんじゃないですか?
高い技術の修得も目的のひとつですから。
それを知った上で挑戦する!
サムライですね~♪又はニンジャ?
目指せニンジャマスター!(笑)
まぁ、それくらいの飛び道具的な技術は要りますが、おそらく誰もがソコソコ真面目に取り組めば修得できると思ってます。
私がマニュアルステア二駆の車体を教習車と言っている所以がここにありマス。
走れないなりにも正しいマニュアルステア二駆の車体の操作をやってれば、技術、感知能力、まっとうな知識レベルが勝手に養われます。
その為には、作り方にも順番があります。
作り方やなくて、順番です。


まずはシャーシーの準備。
私のは手持ちのビーデー7とワイデーツーの合体モノです。
ビーデー7はツーリーングシャーシーなんでキレカクがあまりにも無さすぎやったので、ワイデーツーのサーボから前を全移植しました。
もちろん、その他のどんなシャーシーでも好きなので言いと思います。

基本事項はもうだいたい記事にはしてあるのでまずデスクワークで出来る部分を簡単に抜粋すると、
フロントは
ナンチャラ変化は全面的にナシ。
スキッドナンチャラも基本ナシ。
キャン、キャスター、特に指定ナシ。
だが、トーゼロかチョイアウトのアッカーマン推移に。
ダンパーはなんでもええがチョイ硬めかなぁと思う程度に。
アームをショートアーム傾向、ホイルオフセットを小さめ、6角ハブも出来れば薄いめ。
それでターンバックルやダンパーに干渉しないように設定する。
ダンパーは干渉しない程度に下側は外穴で。
上も干渉しない程度に適当に。
ダンパーのオイルだのバネだのは今はこだわる段階じゃないので適当に。
フロントはだいたい今んところはこんなもん。

リアーは通常サイズのアームで。
ショートアームはナシ。
キャンバー変化は多少起こっても良いかな?
ただムダなハイアッパーは最初はしない方が良いのでキャンバー変化は無い方向で。
のちのちに調整することが出てきます。
ダンパーはなんでも良いがバネもオイルもちょっと柔らかめ。
これもこんなとこにこだわるよりも先にすることがあるので今はなんでもよい。
取り付けは下をとりあえず内側、上はストロークの具合を見ながら適当に。
トーインをソコソコ付けといて下さい。
スキッドナンチャラ、前側を一ミリから二ミリ上げましょか。
ここは走らせながら調整でも良いんですが。
リアーも今んところはだいたいこんなもん。

モーターは10.5くらいで別に13でもなんでもええです。
ローターは細め。
ギア比は目一杯ローギア。
アンプも指定は無いが、設定項目に周波数があればアクセルとニュートラルブレーキの周波数はMax高い数字にしましょか。

デスクワークでだいたいこのくらいまで作ります。
リアーのホイルをトップラインのハイトラクションホイルにしておくのも良いかもしれません。

デスクワークでここまでやってから、

定常円ですわ。
作り方ちゃうの?と思った人、
ハイダメ~♪
作り方にとても重要なのが定常円!
順序の第一歩は定常円!
押忍!
直径として1メートル前後。
最初のうちはあまり大きい直径は難しいんで。
右回り、左回りを出来ないながらも何度もやります。
そして、フロントステアナックルへのタイロッドを以前記事にしたようにトーインやトーアウト側どちらかに5分ほどすこーしだけ回します。
そしてまた同様に左右の定常円。
なにかしら変化は感じるかと。
感じなかったとしてもいいんで定常円して、またタイロッドを同じ方向に5分ほどまわす。
良いなり悪いなりをボチボチ感じはじめるかと思うんですが……
感じなくてもこのルーチーンを何度か繰り返す。
定常円が出来てなかった人はよい方向にターンバックルが決まりだしてくると定常円の成功率が上がってきたりします。
もともとソコソコ定常円が出来てた人ならよりキレイに定常が出来るようになったり直径を大きくしても出来るようになったり。
ただある一定点で通り越すんで欲張ると後戻りです。まぁこれも何度も繰り返せば慣れます。
これはよい方向の変化として、悪く、難しくなっていってるならターンバックルを回す方向が逆やったかも知れないので再チャレンジしてください。
そして、キャンやキャスターでハンドルを切っていったタイヤの動きが変わります。
世間で外切れだ打ち切れだとか言ってるやつですが、これもこの段階でしつこく微調整して俗に言うええ感じのアッカーマンを探しましょう。
これで、まぁまぁキタと。
左右、定常円、ボチボチでけるでぇ~。
となったら、こんどはタイヤをハイトラ系にしてた人はノーマルに戻して同様に定常円してみましょう。
多少難しくなるかもしれません。
更に微調整してください。
リアトーをまぁまぁガッツリつけてたなら少し減らして挑戦。
ハイトラ系でもなんでもええけどノーマル形状でソコソコの定常円が出来てた人なら、このあたりの段階でモーター進角とEPAのバランスも見てみて下さい。
先日のカスタム氏の記事にすごく的を得た表現がありました。
ディーゼルエジジンのような……
あれ、解ってる表現ですね。
まぁ、そんなで回るフィールよりもトルクを得られるフィールがありますんでその方がタチゴケが減ります。 
定常円でターンバックルと進角とを繰り返し調整してください。

コースを走行したい気持ちはじゅうぶんに解る。
でも、まずは駐車場の定常円からでしょ。
このマニュアルステア二駆、定常円での操作の定量化、そこから解る自分の車体の把握。
これ、ものすごく大事ですから。
たぶんこのノーマル形状シャーシーで、上記の手順を踏んでフツーに作られたシャーシーでノーマルホイルの定常円をボチボチこなせるレベルになってくれば、既に技術は飛躍的に上がっているでしょう。
やることはフロントのターンバックルを僅かに捻って差を感じるだけ。
進角をチョイと触って差を感じるだけ。
キャンやキャスターを変えてみてタイヤの動きの変化の差を感じるだけ。
解ってきました?
そうです、この段階で徹底的に感知能力を鍛えてるんですよ♪
私は今んところはそんなに上手くないんです。
ヘタなんです。
と言う人でも間違った情報や間違った手順に踊らされることなく、こうしてマニュアルステア二駆の作り方の手順に従ってもらえれば必ず巧くなります。
全てのスタートは感知能力です。
マニュアルステア二駆は個人戦!
こうしろあーしろみたいなチャチャイレは入ってこないんで自分を信じて感じてみてください。
考えるな!感じろ!
要らん知識で推測して考えると必ず正しいところに辿り着きません。
ただひたすら現状を把握することに集中してください。 
そして、定常円でそこそこええ感じのアッカーマンに辿り着いて下さい。

この段階での一番ダメな事。
コースを走らせることです。
気晴らし程度なら良いですよ。
でも、コースは複合条件が多いんでどうしても操作が落ち着かない。
ただでさえ下手で車体も仕上がってないのにコースを走行させると、悪い手癖が着きます。
ただ雑になるだけ。
私も悪いアッカーマンでコースでもがいてしばらくしたらしっかり悪い手癖がつきましたから。
なので、ソコソコ落ち着いた再現性の高い、操作の定量化出来た定常円が出来るまではすこし辛抱した方が良いかと思います。

マニュアルステア二駆を始める
マニュアルステア二駆の車体を作る
第一歩、順番としては定常円で感知能力を養いながらアッカーマンをみる。
です。
オマケとして技術は飛躍的に上がります。

ここから先、忠実に守って練習した人は余りある成果を手に出来るでしょう。

次号は少し具体的に?
既にもうほぼ答えなんやけどな(笑)
続きはあります。