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お弁当の猫きのこのkairuです🐾
先日、娘っこがSeriaでベルバラとのコラボ商品を発見して
思考停止のゾンビ化して張り付く事件を書きましたが、なんとか全種類欲しい、特にひとつも手に入らなかったアクリルマグネットが欲しいとお弁当を道の駅に持って行った後、色んなSeriaをハシゴして、見事に玉砕していました。
なんでも、すごい人気で工場の生産が追いついていないとか。
色々なSeriaに電話をかけて、まずはお取り置きをお願いする前に、売り場に商品があるのか、など尋ねてみたそうですが、それも含めて全部教えてもらえず、唯一、とっても丁寧な対応をして下さったピエリ守山店のSeriaに行って、とりあえず、予約をして来たそうです。
それも最大10個限定とか。
入荷するかどうかも不明だそうですそこまで?・・・
愛想の良いピエリ守山店のSeriaのスタッフの方が、必死な娘っこに「またブームが若い子の間で来てるんですか?」と聞いて来られたそうで「私は母に薦められて見て、はまってしまったんです。」と娘っこが言うと「お母さん、私たちの年代ですか。」と言われたそうです。
この方40代の若い方だそうで、思わず「いーえアタシは還暦過ぎたババです。」と言いに行きたくなりました。
アタシらの時代は色んな少女漫画のジャンルが丁度出て来た時で
少女フレンド 里中満智子 あした輝く
なかよし いがらしゆみこ キャンディキャンディ
マーガレット 山本鈴美香 エースを狙え
以上が「男女の愛以外不潔よッ!有り得ないわッ!」って、多分両親が仲良し夫婦の、ごくごく女性として真っ当な成長を遂げている人達派の漫画。
明日輝く以外は花びらが飛び蝶が舞っていますが、全部に共通しているのが「目に星が入ってて、まつげワッサー!キラキラしていて有り得ない!」って事を理由に腐女子がささやかな抵抗をしているけど、堅気の人達の読む漫画ってこと。
それと対をなすのが少年愛を描いた背徳派のコミック。
少女コミック 竹宮恵子 風と木の歌
腐女子すら堂々と読むのも躊躇われるコミックの名を借りた少年同士の愛を描いた過激な本。
私は途中でついて行けずにおりましたハハハハ最終回の結末は知らないの~
どちらかと言うと
竹宮恵子なら芸術性の高い変奏曲シリーズの方がお奨めです。
少女コミック 萩尾望都 トーマの心臓
当時私は萩尾望都のトーマの心臓やポーの一族が大好きでした。
以前にも描きましたが、私の母が子の承認欲求をとことん満たさないような人だったので、何者も生まない、誰も喜ばない、でも性別を超えてでもその人でなければならないと言う、夢の承認欲求を見事に満たしているこの世界に随分と救われました。
そこには当時の漫画にはない思想と言うものがありました。
この大雑把に分けた5ジャンルの中から当時のコミックを読む人達が選べると言う、今思い出してもとっても贅沢な少女漫画の黄金期でした。
ここにある漫画はウケるからには何かあるのだろうと取りあえず読みましたが、全部、腐女子から見ても名作と言い切って良い、非常に高いレベルですごく面白かったです。
里中満智子の明日輝くだけは辛気くさくて私の漫画を読む目的である現実逃避が出来ず、「うぇ~っ」てなりましたが、それでも、すごく読み応えがありました。でも二度と読みたくはない・・・絵柄もなんか駄目~
で、見事にこの両極端を融合させたのが
マーガレット 池田理代子 ベルサイユのばら
ベルサイユのばらもまつげワッサー、目に星が入っていて、花びらびよ~んと言うキラキラ世界にも関わらず、感動したし、めちゃくちゃ面白かったです。
男装の麗人が男性との恋愛や階級等で苦しむと言うぶっとんだ設定で、それに壮大なフランス革命が背景にあり、きらびやかなフランスロココ時代の贅沢さに美しいマリーアントワーネット王妃の悲恋、と盛りだくさんの現実逃避の世界で「腐女子」と「真っ当な成長を遂げている堅気女子」さらに「男性ってなんだか怖~いって言う思春期の乙女」まで取り込んで、幅広いファン層を獲得し、すごく広い市場をゲットした名作でした。
その年代と娘っこの年代が走り回って、Seriaコラボグッズを探し回っているこの不思議・・・
なんとかやっとこれだけ集められたそうです。
100円ショップで手に入るクオリティではありません。
きっと、宝塚の売り上げと知名度に貢献し、世界史のフランス革命の章だけは日本人の理解度とテストの平均点を有り得ないほど高めたこの漫画。
「Seriaさん、ありがとう。ベルサイユのバラとのコラボ商品、工場フル稼働で頑張って生産して下さい。そして、戦争・疫病・貧困・政治の腐敗で満ちたこの殺伐とした時代にささやかな潤いを与えて下さい。」とアタシはそっと祈るのでした・・・
サンルームに出て来た
まんぷぅと

