先日、「フジテレビのホンマでっか!?TV」に出演した。
テレビの場合、収録後どのように編集されるかはオンエアまでわからない。雑誌やWebの記事などであれば、公開までにある程度チェックができるので、こちらの伝えたいこと乖離した内容にはなりにくい。ただ、テレビとあとは新聞の取材は、どのように編集されて記事や番組になるのかわからない。なので、かなり話し方や答え方には気をつけて話をするようにしている。それでも、こちらの意図と違う内容になることは多い。
今回のTVも、収録の内容からカットされつながっている部分があったので少し誤解する表現になっている部分もあると思ったので、いくつか補足や回答をしておこうと思う。数日にわたって記しておきたい。
■ 「洗剤が少ないとカビる」について
今回、編集で気になったのは、「洗剤が少ないとカビのもとになる」と編集されていた部分だ。
番組内では、洗剤が少ないと、洗剤が汚れを包み込みきれずに汚れが戻る「逆汚染」を引き起こすことを解説した。汚れが衣類に残ったり、戻ったりすればその汚れの影響でカビの原因になるとも言える。ただ、これを「洗剤が少ないとカビが生える」とするのは言葉が足りない。
また、今回に限らず「洗濯では洗剤が多いほうがいいのか、少ないほうがいいのか」といった質問をもらうことも多い。その時に、「洗剤が多いと残って、それがカビる」と思っている人も一定数いるようだ。
実は、昨日はTBSのひるおびでも、嫌なニオイをさせない洗濯のポイントを解説させてもらった。そこでも「洗剤が残るとカビると聞いた」とスタジオのコメンテーターの副島くんが話していた。
■ 洗剤が残ってもカビない
結論から言うと、洗剤が残ってもカビない。
洗剤は、カビの原因にはならない。もし洗剤がカビの原因であれば、洗剤のボトルの中身はすべてカビてしまうことになる。スーパーの洗剤売り場はカビだらけだろうか。そんなことはないはずだ。
■ 洗剤の「液性」と「成分」には注意が必要
洗剤のアルカリ性や酸性などの「液性」や、入っている「成分」には注意する必要がある。が、それはカビのためではない。
アルカリ成分を含んだ洗剤の場合は、そのアルカリ成分が残ると「アルカリ焼け」と言って黄ばみを発生させてしまう。
また、酸の残留も繊維に影響を与える。特に綿や麻、レーヨンなどのセルロース系の繊維は、酸が残留したままになると生地がボロボロになる。
漂白剤や漂白成分が含まれた洗剤も残留すると変色の原因になるので注意する。
洗剤が残って出る影響は、カビではない。衣類の脆化や変色だ。
■ カビの本当の原因は「汚れ」
もしカビが出るのであれば、それは衣類に残った油やタンパク質といった「汚れ」の影響だ。汚れが残り、水分と温度の条件が揃うと、カビも生えやすくなる。
汚れと洗剤、それぞれが残ったときの影響がごちゃごちゃになって語られているので、「洗剤が残るといけない」「洗剤が残るとニオイがする」「洗剤が残るとカビる」「洗剤が残ると菌が増える」などなど、こういった間違った解釈につながっていく。
■ 洗濯の基本
いずれにしても、洗濯後には「衣類に余計なものを残さないこと」が鉄則だ。 だからこそ繰り返し「3つの量(洗剤・水・衣類の量)を適正にし、すすぎを3回行う」ことをお伝えしている。
ここが洗濯の根本的な土台であり、すべてはここに行き着く。
この土台をずらすと、かえって手間や悩み、ストレスが増えてしまう。 3つの量を適正にし、すすぎ3回を日々の洗濯の基準にすることで、洗剤の残留を過剰に心配する必要も、汚れ残りによるトラブルもなくなる。
結局のところ、基本を守ることが洗濯の効果と効率を高め、不要な悩みやストレスを減らし、日々の生活を楽にしてくれる。
----
こういった洗濯のキホンをお伝えしている洗濯講座「ゼロから学ぶ洗濯」も、チームで開催しています。 日々の暮らしが、劇的に楽に・快適になる洗濯講座となっているので、是非チェックしてみて下さい。
https://j-classo.stores.jp/items/69015bc9c41f4e818d98d257

