今回は『チーズはどこへ消えた?』の続編である『迷路の外には何がある?』についてまとめていきます。

 

 

物語は『チーズはどこへ消えた?』の続きから始まり、前回なかなか変化に適応できず、動けずにいた「ヘム」がメインとなっています。

 

『チーズはどこへ消えた?』に関しては、前回のアウトプットを読んでみてください。

 

 

 

[0]イントロダクション

「ヘム」は「ホー」についていかなかったことに後悔しながらも、事実を掌握して、覚悟をもって迷路に出ていきます。

 

その中で、リンゴを主食とする「ホープ」に出会い、迷路を進んでいきます。その中で「ヘム」は自分の中で大きな変化を感じながら、暗闇の待つ迷路の中へと進んでいきます。

 

 

[1]古い信念はあなたを囚人にしかねない

「ヘム」は自分がなぜ迷路に出なかったのか考えた際に、自分はそのまま動かないでいることが、事態を好転させると考えたからだと答えを出しました。

そして、その自分が正しいと信じていた考えが、迷路の探索に乗り出すのを拒んだのです。

 

「ヘム」は自分の信じる者が“信念”であり、自分の古い信念が行動する際の障壁となっていることに気づきました。

“信念”とは自分が信じるものであり、信念の中には自分を向上させる信念もあれば、自分の足を引っ張ってしまう信念もあります

 

 

「ヘム」は自分の信念を把握したうえで、古く足を引っ張っていた信念を捨てて、暗く恐ろしい迷路へ、ついに飛び出していきました。

 

このようなことは実際の日々の生活の中でよくあることだと思います。例えば過去の成功体験やステレオタイプに捉われて、考えを変えられないことや縛られて視野を広く持てないこと。このように、時に自分の信じている信念は自分を囚人にしかねない時があります。

 

 

[2]あなたが信じられることに限界はない

迷路の中に進んでいく中で「ヘム」はどうして毎日チーズがあったのか、チーズはどこから来ていたのか疑問を持ち始めます。同様に「ホープ」もリンゴはどこから来ていたのか疑問を持ちます。

 

そして彼らは、「迷路の外にはなにがあるのか」と素朴に疑問を持ちます。「ヘム」は瞬間的に迷路に外があるなんて思えないと思いますが、もう一度考え直します。

これは自分の足を引っ張る、囚人にしかねない信念ではないか。

 

 

そして「自分が信じるものこそが信念である」ともう一度思い出し、「まずは迷路の外に何かがあると信じてみてもいいのではないか」と思い始めます。

自分の信じるものに限界がないのであるならば、挑戦してみてもいいのではないかと。

 

そうしてさらに「ヘム」はあるかわからなくても、あると信じなければいけないときもあると考えを直し、迷路には外があるという新しい可能性を自分の信念とし、さらに迷路の奥に進んでいきます。

 

 

[3]もしも可能であるとするならば…

「ヘム」は信念とは大きな力があることを認識し、新しい信念は自分で選択できることを、迷路を進んでいく中で学んでいきます。

 

迷路を進んでいく中でチーズもリンゴもなく、「もう打つ手がない、不可能なことだ…」と頭の中で考え始めます。しかし、再び「ヘム」は考え直します。

 

 

「不可能」も一つの信念だとしたら?それは変えられるのではないか?

そして「ヘム」は背をゾッとさせ、こう考えました。

もし可能だとしたら、あなたは何をする?

 

「ヘム」の中で可能だとするならば…と考え、諦めかけて失っていた迷路を進んでいく活力を再び取り戻していきました。

 

 

[4]終わりに

今回は「ヘム」の信念がメインとなっていました。

自分の考えに縛られて、なかなか動けずにいた「ヘム」が考えを一掃し、迷路を進んでいく物語は日々の生活を描写しているようでした。

 

自分の中で「無理だ、できない」と思うことは自分の足を引っ張る信念であり、その信念は捨てることができます。そして新しい信念を得ることができる、そしてその信念に限界はない。これだけで、「やってみよう!」とふつふつとやる気が出てくる気がします(笑)

結構単純かもしれないですね(笑)

 

「無理・できない」はとりあえず捨てて、やってみる。やっぱりこのマインドがいいなと改めて認識できた一冊でした。