こんばんは。こーすけです。

 

タイミングの都合上、読み終わってすぐにアウトプットした方が良さそうだと判断し、2日連続でアウトプットすることになりました。(毎日アウトプットするわけではありません笑)

 

今回は『働き方 2.0vs.4.0』(著:橘玲)をアウトプットしていきます。要所要所で、刺さる内容があったので、その点をピックアップしてアウトプットしていきます。

 

大きく3つにまとめて

・会社は従業員になんの義務もない

・「好きなことで生きていく」しかない残酷な世界

・ひととひとをつなぐことは「負けないギャンブル」

です。

 

 

[1]会社は従業員になんの義務もない

本書では、これからの時代において“スポーツチーム”のような会社が増えてくると示唆しています。

その中で、「会社は顧客を喜ばせる優れた製品を時間内に提供できるように努めることを除けば、従業員になんの義務もない」とネットフリックスの最高人事責任者は言っているそうです。

 

ものすごく冷酷な話に聞こえてくるかもしれませんが、日本の企業と海外の企業では「仕事」に対する考え方が異なります。

キャリアマネジメントは“自己責任”を大前提としており、あくまでも個人は「努力」ではなく「実力」で上に這い上がっていかなければならないのです。

 

 

日本の会社では、「優れた人材を解雇する」ことは受け入れられることではありませんが、仮に企業を“スポーツチーム”として考えれば辻褄が合います。

例えば、プロサッカーチームでいくら能力のある選手がいたとしても、監督が代わり、戦術が変わって、それに適応できることが出来なければどれほどチームに貢献してきていても、戦力外となってしまいます。

 

どんなに大きなチーム、組織でもそのようにして“新陳代謝”を行わない限り、ライバルにどんどん追い越されてしまいます。そして、新たにポストに空きを作らなければ、優秀な人材を呼ぶことはできません。従って、企業は“ドリームチーム”を維持するためにも解雇することは必然であると本書では言います。

 

そして従業員側から見れば、解雇を知らされる権利があります。「能力がない」ことをしっかりと証明されることが必要であります。これもまったく冷酷なことではありません。

 

ネットフリックス人事最高責任者の言葉を借りれば、

“マネージャーが受け入れがたい真実を繕い、従業員の解雇を最後の瞬間まで引き延ばし、部下を望まない職務や会社に本当に必要でない職務に縛り付けても、誰のためにもならない。こうしたことの結果、本人だけでなくチームが無力化し、やる気がそがれ、心がむしばまれる。従業員は自分の将来性について本当のことを、リアルタイムで知る権利がある。彼らの、そしてチームの成功を確かなものにするには、新しい機会を手助けするのが一番だ。”(本文引用)

 

これらの言葉からもわかるように、また“スポーツチーム”でも見られるように会社に合わない人を「飼い殺し」するのではなく、素直に伝え、場所を変えること、そうすれば花開くことのできる場を見つけることが出来ます。新たなベクトルを示しめしてあげることをした方がお互いにとってよりメリットがあると言えるということです。

 

[2]「好きなことで生きていく」しかない残酷な世界

現代のアメリカの良心的なジャーナリストは「生涯学習できない人間が落ちこぼれるのは自己責任」であると述べています。

 

そして、現代では「人生100年時代」とも言われています。これをジャーナリストの言葉を借りて考えてみると、みなさんは嫌いな勉強を1世紀もの間続けることができますか?

 

正直な話、無理です。ではどうするか。

現代において、好きなこと、やりたいことを仕事にするしかないということです。人は好きなこと、やりたいことに対し、憑依し夢中になって取り組むことができます。まさに、"努力は夢中に勝てない"という言葉につながります。

 

 

こんなことを言っていると、「そんな甘いことが通用するはずない」という人もいると思います。そのような人は、労働とは生活のための必要悪であり「苦役」であると考えていると本書では述べています。

 

そのように考えると、20歳~65歳程度まで、少なくとも40年近くは「苦役」と共に生活をしなければなりません。そのような「苦役」に従事しながら生活をすることができる人間がいると考える方が荒唐無稽です。

 

タイトルでは、残酷な世界と記述してありますが、考え方によっては最高な環境であると思います。好きなこと、やりたいことに重点を置き、そこに全力を注ぐことは生活を豊かにする最良な手段の一つであると考えるからです。従って自分が、何が好きで、何をしたいのか、そのために何をしなければならないのか考えることが、これからの時代より一層重要になると思います。

 

[3]ひととひとをつなぐことは「負けないギャンブル」

近年では、仕事を対個人に発注することが増えています。

その要因としてSNSの発達や高度化するネットワーク社会によるものであると述べています。そのため「会社から個人へ」という流れが生まれています。

 

ひと昔前までは、会社に対して仕事を発注していました。それは個人を直接評価する手段がなかったからです。しかし大企業にも役に立たない社員がいることや、小さな企業にも実力者が眠っていることも事実です。

そのため、今後は個人として良い評判をもっていることこそが成功のカギとなります。

 

良い評判を得るには、自分の知識や人脈を惜しげもなくギブすることです。「いい仕事を紹介してあげるよ」ということや「この人に会ってみれば」といったことなどがもたらされることのメリットとして挙げられます。

 

 

本書では、成功者の多くは仕事とは直接関係のない交友関係を積極的に図る人であると述べています。そのため高度化したネットワーク社会では積極的に「ギブ」することが最適戦略であると述べています。

 

一般論として“与える(ギブ)”する方が“奪う(テイク)”の方が道徳的にも優れていると、誰しもわかると思います。

ここで“ギブ”するものはお金やモノといった有限なものではありません。「知識」と「人脈」の2つのみが“ギブ”しても減らない唯一なものとなり、無限なものです。

そのため、これからは知識や人脈を惜しげもなく多くの人と共有することが非常に大切になってきます。

[4]まとめ

本書を通して、未来の働き方について考えるきっかけと材料になったことは間違いないです。
自分自身の市場価値の向上、そしてキャリアビジョンの形成についてさらに考え、解像度を上げていくことが重要だと再認識しました。
また、自分自身が”ギブ”できる要素を蓄えるべく、「知識」そして「人脈の形成」に惜しむことなく、より学び、より多くの人と関わることを意識して活動していきたいと思います。ざっくりとしたまとめですが、今日はここまで。