≪寄席紀行≫二月上席第八日目『シブい・・・シブすぎる』≪動楽亭≫ | 黄昏亭銀三の ≪おもろ楽しや寄席三昧≫

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黄昏亭銀三と書いて
【たそがれていぎんざ】と申します。
管理人自らの寄席紀行。

あと、少しのお笑い全般の話を少々・・・。
但し・・・あくまでも趣味の範囲で・・・
以後御贔屓御鞭撻の程、隅から隅までずいと
御願い挙げ奉りまする

どうもどうも黄昏亭銀三です

 

冷えますねぇ・・・ようやく本格的な冬到来

・・・と思いきやまたまた来週末には暖かくなるそう

 

そんな中行って参りました

動楽亭昼席

 

 

本日の出演者はコチラ

 

 

若手中心の顔ぶれの中に

直系弟子の師匠方がズシッと

中トリには米輔さん

トリはお馴染み吉弥さん

開口一番はそのお弟子さんの弥っこさんです

(高座番:弥壱)

 

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まずはトップの弥っこさんは

よっ!待ってましたの

 

≪時うどん≫弥っこ

 

弥っこの時うどんはひと味もふた味も違います

『そうそう!それそれ』的な部分が満載

だしがむっちゃ旨そうです

旨いだしを飲むとこないなるんです

・・・ちゅう部分をやりはるんです

吉朝一門の方々のこの噺は

言うところの時そば型で前半はほぼ仕込み

なかなか笑いがでにくいんですが

弥っこさんはギャグを入れるわけではないんですが

ええ感じで盛り上げはります

もちろん後半は爆笑の連続

ほんにご馳走様の一席でした

 

続いての二乗さん

ご家庭での自虐マクラからの十八番

 

≪癪の合薬≫二乗

 

基本、春の桜やら秋の紅葉のシーズンものですが

そこは二乗さん、上手い具合に時候を合わせて

しかし今日は、いつもに増してドッカンドッカンと

その理由が中入り休憩時に判明

見事な薬缶が・・・一つ・・・二つ・・・三つ・・・

そしてお後に控えしが・・・(^^;

大変面白かったです

 

続きましての米平さん

特に触れることなく・・・(^^;

今のご時世の話題で探りつつ

持って来はったネタが

 

≪動物園≫米平

 

おぉ~これはお珍しい

ベテラン師匠の前座噺の動物園

また米平さんの風貌からどうないしはるんやろ?

いやぁキチンとご自身の風貌をキチっと盛り込んで

もちろん定番ギャグももれなく

ほんま、ベテラン師匠方の前座噺は

面白さに重みがありますねぇ

 

さて中トリの米輔さん

 

 

子どもが出てくる小噺から

これは楽しみ楽しみ

 

≪初天神≫米輔

 

いやぁ今日の米輔さんの初天神

流石米輔さん・・・と唸らせる一席

冒頭の寅ちゃんと父親母親とのやりとりにも

普段あまりお目に掛からない部分も

出てくる言葉やクスグリも

元はこういう風やったんやなぁ・・・てな具合に

今ではあまりお目に掛からない言葉も

それによって、寅公の小憎らしさに一層拍車が掛かり

時々顔を覗かす子供らしさに生きてきますね

まぁ全体的に思いますれば

米輔さんが習いはった通りに

今日はやりはったんかなぁ・・・と思いました

 

 

中入り明けは紅雀さん

 

 

最早≪紅雀噺≫ともいえる爆笑マクラから

 

≪義眼≫紅雀

 

以前から定評のある酔っぱらい姿

その元となる師匠からのお言葉も

解説風にサラリと挿入、それを聴いて

『あぁなるほど(^^)』

後半はぎりぎりスレスレのアダルトチックに

(今京都の勉強会でもこんな感じやったんかなぁ)

表情筋フルパワーで爆笑爆笑また爆笑

あぁ面白かった(^^)

 

さてトリの吉弥さん

 

 

せっかくの生のお囃子で

ここまでハメものが出てないのでと

季節先取りのこの噺

 

≪愛宕山≫吉弥

 

冒頭に東京と上方との

この噺の演じ方の違いを

またそれをクスグリとしてキチっと笑いに

あとこの噺は視線が物言う噺ですよね

前半の蝶々を負うとことか

山頂での土器(かわらけ)とか

高座の前を蝶が舞うかの如く

頭の横を土器がすり抜けていくかの如く

如く如くで十徳やなぁ・・・てなことも挟みつつ

芸の細かさを満喫いたしました

 

 

 

 

いやぁ今日は

トップの弥っこさんからトリの吉弥さんまで

細かい部分をキチっとやりはる

芸の細かさを堪能した会でございました

 

といったところで

本日の寄席紀行はこれまで

次回もどうぞお楽しみに

ではまた(^^)/~~~~