≪寄席紀行≫初代福郎十七回忌追善落語会≪繁昌亭≫ | 黄昏亭銀三の ≪おもろ楽しや寄席三昧≫

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黄昏亭銀三と書いて
【たそがれていぎんざ】と申します。
管理人自らの寄席紀行。

あと、少しのお笑い全般の話を少々・・・。
但し・・・あくまでも趣味の範囲で・・・
以後御贔屓御鞭撻の程、隅から隅までずいと
御願い挙げ奉りまする

一昨日昨日に続いて28日の繁昌亭朝から夜までのトリを飾ります、
≪初代福郎十七回忌追善落語会≫
 
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二代目福郎師匠一門勢ぞろい、
ゲストに桂ざこば師匠が華を添えられます。
 
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【演目】
『無いもん買い』森乃阿久太
『象の足跡       森乃福郎 
『風邪うどん』     森乃石松
『妊娠』               森乃福郎
―中入り―
『不動坊』           桂ざこば
『馬のす           森乃福郎
 
開口一番はつい先日もTVドラマしかもセリフ付きで出演されてたと言う、
俳優もされている、その名も阿久太さん。
初代さんが演じていた型に、阿久太さん独自のクスグリを加えた、無いもん買い。
声量もあり滑舌もよく、トップに相応しく、心地良い高座でありました。
 
 
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続きましては、福郎師匠の一席目は、珍品噺を好んで演じられてた
初代さんの持ちネタのその最たるものと呼ばれてる『象の足跡』
作者は初代さんの師匠、三代目笑福亭福松師匠の実父
二代目桂文之助師匠の作。かの動物園も同じく。
動物がお好きだったんでしょうかねぇ(^^)
この噺のサゲは、噺が出来た時代では珍しくなかたんでしょう、
『おばんが畔で立ちションベン』の世界ですねえ。
いまの若い方なら、想像できないでしょう。
噺全般はハイカラな感じもしました。
 
 
さてつづきましては、一門の若頭の石松さん。やや緊張の面持ち。
こちらもお馴染みの噺ですが、初代さんが演じられてた型を当代師匠に習われたそうです。
よく聴く(特に米朝一門の方々)かぜうどんとは、細かい演出が違いました。
石松さんのキャラがぴったりハマり、おもろ楽しい高座でございました。
 
中トリの福郎師匠の二席目は、作家の筒井康隆先生のラジオドラマ『産気』の原作を
初代さんが落語に仕立てられた、ファンタジックな噺です。
最近の創作落語にもなりそうな、時代の先取り的お噺で、大変楽しゅうございました。
 
さて中入休憩後は、ゲストのざこば師匠。半強制的に福郎師匠からのリクエストの不動坊。
あまり掛けられないとのことでしたが、いいえなかなか、今日のざこば師匠は絶好調。
僕の好きな風呂屋でのノロケもタップリと、会場を大爆笑の渦に包みはりました。
 
大トリは、初代さんといえば、競馬をはじめとする馬。馬主さんでもあられた初代さんも
よく演じてられたという『馬のす』そう爆発力のある噺ではないですが、
初代さんの追善の落語会らしく、キチッと馬で締められました。
 
さて、寄席紀行の本年平成二十六年度の千穐楽は、明日30日繁昌亭朝~昼席と相成りました。
まずは朝席、桂三弥さんの≪あされん≫ゲストは、上方落語協会所属・・・ではない
桂南天師匠です。普段繁昌亭ではお目に掛かれませんので、この機会に是非お運びください。
ではまた(^^)/