年甲斐もなく、今年初めにPS3を衝動買いしてしまいました。
それも「F1-2010」というゲームをするだけの為に・・・(後に他のゲームもプレイする事になりましたが)
F1といえば、忘れもしない当時初めてテレビでF1を見たのが、1990年鈴鹿予選でした。(それもたまたま)
マクラーレンのセナとフェラーリのプロストがチャンピオン争いをしている佳境で、
残り二戦の鈴鹿サーキットが昨年度に続き大きなポイントになっておりました。
予選では、だいたい1分37秒後半が最速タイムという状況で、予選時間最後の最後でプロスト・セナが同時アタック、
セナがまさかの36秒台を叩き出しPP!
(最後の最後でスーパーラップを刻みPPを取るのがセナ式でしたね)
このスーパーラップのコントロールラインを越えた瞬間に鳥肌経ち、それ以降F1に急速にはまってゆくのでした。
(ですがその後応援してたのはセナでなくその影に隠れなかなか本領発揮できなかったベルガーなのですが)
そんなF1ですが、ゲームにおいても歴史が色々あります。
今回PS3のF1-2010で相当久しぶりに遊びまして、これを機に今までのF1ゲーム史を振り返ってみたいと思います。
<過去F1ゲームの歴史>
【F1レース(ファミコン)】
ファミコン初期発売の3D型F1ゲーム。
ポリゴン以前の疑似3Dレースゲームは立体感を出すのが難しく、
また小学生にはアクセル全開でコーナーが回れない為に、まったく面白いと感じなかった・・・
当時スーパーマリオではいつでもBダッシュ全開でしたので。。。
裏技でターボとかありましたね。
イトコがもってました・・・
個人評価: 4点
【ファミリーサーキット(ファミコン)】
ゼビウスの遠藤氏が手がけたF1ゲーム。
後のF1サーカス等と同じトップビュー。
細かいセッティングや、他社とぶつかっても影響無いところなど特色ありましたが、
結局セッティングに興味ない当時の私には全然面白さわかりませんでした・・・
スピード感無いのでラジコンゲームですね。
個人評価: 5点
【ファミコンGP-F1(ファミコンディスクシステム)】
これ、隠れ名作ゲームですよ。
スピード感はゼロながら、F1サーカス等と違い実際に360度回る為に、
実際コースを走っている感を感じられます。
また実績を上げるとマシンを高級に変えられる為に、キャリアモードもどきの楽しさもあります。
ですが360度故に、下向きに走ってたりするとコーナーで逆にハンドル切っちゃう事もしばしば・・・
チマチマしていて好みでした。でもF1にする必要性は特になかったかも・・・?
個人評価: 7点
【F1サーカス(PCエンジン)】
トップビューの縦スクロールF1ゲームです。
当時恐ろしきスピード感が話題になりました。
ドライバーも実名となり、ようやくF1らしいゲームが出た、という感じですね。
ゲームとしては、ほとんど反射神経勝負、シューティングゲーム状態でした。
トップチームに行こうものなら、周回遅れの車がテトリス最高レベルのブロック級に降ってきます。
もちろん避けられるはずもなく・・・
また縦スクロールオンリーであるため、コーナーは大中小シケインくらいしか種類がなく、どのコース走ってもだいたい同じという変わり映えしない感じを受けてしまいます。
ともあれ緊張感という意味では屈指です。
反射神経自身ある人どうぞ・・・私は精神力持ちません。
個人評価: 6点
【スーパーモナコGP(メガドライブ)】
3Dタイプの同名ゲーセンゲームからの移植。
アーケードに無いキャリアモードが秀逸。
後のゲームに脈々と受け継がれる「チーム移籍」を再現。
ライバル指定し、2回(だったかな?)勝利すればそのチームに移籍できるという画期的なもの。
またシフトが最大7速あり、シフトによるコーナーでの使い分けをかなり意識するゲームとなりました。
そして各国のコースを忠実に再現した事により、うまく走るためには完璧にコースとシフトポイントを覚える必要あり、
覚えてゆく過程でどんどんタイムが上がり、はじめたばかりの時は最後尾をウロウロしていても最後には
トップ争いできるまでになる、という自身の成長過程を感じられる所が最大の醍醐味でした。
レースゲームの楽しみはこのような「どんどんうまくなる」という点ですが、その意味ではこのゲームはそれを一番体験できるものですね。
当時中学生だった為、サルのようにハマり、知る人は知っている2年目のアイルトンセナ登場の際、
超音速で逃げるセナに追いつき、その度にワープして逃げられるというレベルまで達しました。
*知らない人は意味不明に違いないですが、このゲームではあえてプレイヤーにドラマチックな体験をさせるため、
2年目に強制的に新人デビューのセナに負けさせられ、下位チームに落とされ再度這い上がる、というイベントがあります。
よって「必ず」負ける設定なのですが、音速仕様のセナに無理やり追いついても
数百メートル先に異次元ワープする、という無茶な鬼仕様でした。もちろん物理的に絶対勝てません・・・(ワープするので物理無視?)
ちなみに一度負けた後は普通のセナ?に戻り勝てるようになります。
当時はこのクオリティのF1ゲームは存在せず、レベルとしては郡を抜いていたと思います。
今思い起こすと疑似3Dゲームの限界か下記の部分がおかしいんですけど愛嬌ですね。
・一番早いのはin-in-out(疑似3Dの為、コーナー手前でinにいるとハンドル操作無しでコーナー後にout側で脱出となる)
・同様にシケインは最高速度で直進可能
・ブレーキ不要。シフトダウンのみで減速(実物だったらエンジンブロー・・・)
とのあれ当時としては一番はまったF1ゲームです。
タイヤの微妙なすべりを計算しつくした鈴鹿のタイムは自分で世界一だと自負しておりました。気分はベルガー。
個人評価: 9点
【ヒューマンGP(スーファミ)】
拡大縮小を使った始めて(?)のF1ゲーム。
疑似3Dと違いコーナリングの演出が秀逸。
一番の特色はステアリング操作の「返し」を取り込んだ事。
*例えば右に切ったら、必ず左に切りなおししないと真っ直ぐに戻らない。
当時画期的なアイデアでしたが、反動で動きがモッサリ・・・
2人プレイ等もできましたが悲しいかな若干消化不良とあいなりました。
個人評価: 5点
【F1-Grandprix(ゲーセン)】
見下ろし2Dながら、上記のファミコンディスク版F1と違い、
まさかの背景を回転させる事で360度コースを完全再現。
スピード感はゼロながら、サイドバイサイドの争いの再現度はピカイチ。
思い切って不要な部分をそぎ落とし、適者とのバトルに特化した事が良かったかと。
リアルを追求するあまりゲーム性がおろそかになりがちなF1ゲームの中で、
ユニークな存在価値を放っています。
個人評価: 8点
【Formula-1(PS)】
ポリゴン化してから初のF1ゲーム。
当時美しいグラフィックでF1ゲームの品質を一段階上に上げた功績大です。
スペック以上に美しく見せる手法が素晴らしかったですね。
疑似2Dで最高速でコーナーを抜けるといった芸当は3D化になり不可となり、より現実に近い形でプレイできるようになりました。
プレイ視点も変えられたり、細かい設定もいじれるなど、F1マニアにも満足行く一品となりました。
但し相変わらずブレーキ無しのシフトダウン減速が可能だったり、ロードがえらい長かったり
当時の海外ゲームよろしく、ちょっと詰めの甘い部分も多くありましたが・・・
個人評価: 7点
番外【グランツーリスモ初代(PS)】
F1では無いですが少し紹介を・・・
車は基本ハコ車ですが、ゲーム性よりシミュレーション性を重視した革命作。
今までのレースゲームのつもりで走ると即、コースアウトです。
エンジン回転数にあったシフトダウン、加重移動を使ったコーナリング、
とことん実際の車に近い挙動をゲームにもりこみました(もちろん多少ゲーム用に多少モデファイしてるでしょうけど)
ともすればゲーム性崩壊になり兼ねない、また素人お断りになり兼ねない内容をうまくバランス取り昇華させています。
この尖った内容でGOかけたメーカーに天晴れ。(そして驚くべき事にメチャクチャ売れました・・・)
ブレーキしながらのシフトダウンが気持ちいいんですよねー
今でもシリーズがで続けるモンスター作品。
個人評価: 9点
いやー、レースゲームはハードの進化が一番分かりますね。
という事で次回は本命F1-2010へ・・・