子供の頃の情景 | ガバガバ日記〜かつめしんく〜

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久しぶりの創作

 

 

小さい頃の思い出というのは未だ薄っすらと覚えている。ほとんどが大人にチヤホヤされたり、迷惑をかけたりといった種類の思い出なのであるが、やはり白米がホワイトなだけではあまり美味しくないように多少調味料というか異質なものが混ざっていた方が回顧していて楽しいもの。

 

この度プロレタリアートもどきを卒業して未経験派遣プログラマーとして勤労を感謝されることとなった青年室井は時々昔を回顧して懐かしむ。あの頃は良かったといって逃げ道を作っているだけでは自分が恵まれていないことを自ずから認識しているように思えて悲しくなってくるので多少は恐ろしい思い出も作って夢の中に設置しておくこととした。

 

内容を考えるのは中々楽しい。一方的に罰を受ける対象は当然自分なのだが、楽しい。他人に、特に美人に危害を加える想像をすることには値しないのが残念ではあるものの、そこは酒とくだらない裸にならない女が汚い声で笑うテレビで補完して結論パとする。

 

はて、どういったものがいいか。時代劇でよくある爪を割られるとか、膝上下に石のギザギザを置かれるとか、帯をまわされてまわされるだとかそんなのはいい。グロテスクなのは嫌なので中国を取り扱う歴史漫画でありがちな斬首とかも嫌だな。

 

こんなくだらない論考をしているだけでも孤独というのはごまかされる。外からいれたことに関して考えつくし、室井は自分という存在について深く考察する段階にまで到達していた。

 

そういえばこんなことがあったな。小さい頃に和室で寝てる自分が居た。そしたら急にふすまが開く。そこには雛人形が2体いて日本語ではない何かを発する。これは結構怖かったな。

 

その時何を言われて、なんのためにその空間が存在していたのかが気になって気になってしょうがないんだよな。でも、状況が意味不明すぎてこうして状況を小説として無理矢理0から作って答えを求めようとしている。誰だよ室井って。でも相変わらず答えは出ない。

 

もはや自分にとっての人生とはこの答えを導くことのみに存在してるようなものだ。

 

時間が流れるに連れて、かつては薄っすらと覚えていたイントネーションや発音の記録も曖昧になっていることに危機感を覚えた室井はあの空間であったことを映画として鮮明に再現することで答えがわかるのではないかと考えた。

 

苦心して完成したセットの和室のなかに布団をしいて横たわってみた。疲れからかすぐに寝てしまった。そこへクマだらけ、フケだらけの室井を心配して駆け付けたのは映画学校で知り合った美人であった。新しい生活がはじまる。