バカ野郎、この日のライブを書き留めないわけがないだろ、いいかげんにしろ。




 正直、個人的には最終日よりも初日のほうが絶対いいです、好みもありますが。まあファイナルも見たいのはチラホラあるんですけどね。


 WWWXだと気持ちが高まってしまったときにステージダイブやりにくいだろ。それに比べてCyclone の安定感たるや。これは耳に挟んだ程度でよくわかりませんが、音響も今は亡き 新木場coast と同等のものを導入している(箱関係者)とのことで一択でした。


 あと、マーチね。早めに買わないと100%売り切れると思ったので。案の定、ほとんど無くなってたし。







 ずっと思ってたけど、ジャケットのアートワークの人、ガチでいい絵を描くよね。速攻でフォローしてしまった。


 VFTS のフロントマンがMCで話してたけど


 『音楽のジャンルの垣根を越えたイベントを意識している。moreru だからこそ実現したツアーだと思う。』

 

 めっちゃわかる。心の中で100万回いいねした。


 アイドルの現場ですら、同ジャンルとまとめた対バンが正義、それ以外は異端でなんか変だね、と言われたりする風潮、あるよね。


 各界隈やジャンルを超えて、いろんな知見を得ていろんな角度で音楽を楽しめるような、そういうリスナーになってほしいと切に願いますね。


 ツアーの1日目は特に、ハードコアからジャンルに囚われないリルギリまでブッキングされてて、かなりいいイベントだよね。もちろん、近いエッセンスはあるけど、実はあんまりこういうイベントはなかったりする。それこそ、asia でやってるイベントくらいじゃないかな。


 1組目の VFTS は出たての頃に asia で見た気がする。スタッフの評判もめっちゃ高かったし、わたしもバーカンで作業しながらモニター見てた。


 実際にフロアで見てみると、若手とは思えない圧力というか貫禄。ボケっとしてるとぶん殴られて倒れます、音で。漢臭い昔ながらのハードコアにモダンなメタル要素を取り入れたニュースクール的なハードコアだけど、こんなにかっこよく仕上げられるのはすごいと思う。誰もが一発でファンになる。


 あと、フロアにいた中年のメガネおじさんが死ぬほどハーコーしてたのが最高だった。口悪いけど、ほんとに小汚いおじさんでこういう音楽とか聞いてなさそうな感じなのに、海外勢に混じって殴りあってたので感極まってしまった。というか、そうさせる VFTS やばすぎる。


 2組目の リルギリ はなんか見慣れすぎてるので、そりゃ最高だよな、の一言に尽きてしまった。今回というか、いつも kuromakuくん がバックDJなのかな。エクソのときとかblockのときって誰がやってたかイマイチ覚えてなくてアレなんだけど、なんか見慣れた顔で安心した。


 そういえば、お友だち?のラッパーっぽいガキが3人くらいステージにいて踊ってたんだけど、ヒップホップのこういう文化、まじでよくわからなくて草。


 別に全然いてもらっていいけど、例えば客演として楽曲があるとかならまだわかるんだけど、ステージって結構神聖な場所というか、バンドマンからするとそういう信仰の元やってきたので、ちょっと違和感はあるよね。まあ新しいかたちと言われたらそれまでなんだけど。


 3組目の moreru 。正直、ノイジーコアってどう楽しめばいいか全く分からないし、いままでシューゲイザーくらいの爆音までしか通って来てないので不安だったんだけど、いざライブみたらなんか哲学的過ぎて思い悩んでしまった。


 音楽的にこれがこう、といったクラシカルな理論をもって音楽を嗜んでるひとには絶対に合わないジャンルで、思い思いの衝動をとりあえず音にしたらたまたまかたちっぽくなりました、みたいな感じ。


 だから、全員にマイクあって、各々のタイミングで叫び続ける。


 DJの子がたぶん女の子で、この子の絶叫が1番ヤバい。脳みそ直通で細胞破壊してきます。しかも lain を意識してる気がする。髪型とか服装とか雰囲気とか。やっぱりあのゲームは神ゲーだな。プレ値ヤバすぎるから絶対に買えないけど。



 あとファンに関しても面白い。8割は lain のコスプレしてるようなそれなりに可愛い女の子で、残りがまじで特徴のない女の子というか、その辺にいくらでも歩いてるけどちょっと芋っぽいというか。強いて言えば、垢抜けてない、みたいな。


 でもフロアで見てるときに後者の2割の子たちが有り得んくらいの勢いで叫んで暴れてるのをみてひっくり返った。


 日常に潜む歪なフラストレーションを非日常で発散する光景。絶対に目立ちたくない言動で生きてる子たちの秘密のアフターファイブ。


 ノイジーコアは、というか、moreru はそういう子たちのための味方になるためにあるんじゃないかなとか思った。


 最後の Omerta。もう神、日本を拠点に活動してくれ。ほんとにライブ後にフロアでベイブレード大会を開催するな。


 去年来日決まった瞬間に大射精したんですけど、まじでよかった。というか、生きててよかった。


 アップルミュージックでディグってたときに、なんか急に変なジャケットをみて気になって聴いたのが、『Antiamorous』だった気がする。



 slipknot をベースにいろんなエッセンスが混ざったバンドで、なんか特に日本のミームというかインターネット文化にかなり影響受けてるんだなって思った。


 その後に調べたら、hate5six に取り上げられてるから売れるのはそれなりに確定していて安心感はあったし、楽曲が何よりもかっこよかったから来日してくれたらいいな、とかそのときから考えてたな。



 こういうようなニッチなうるさいジャンルの音楽のいいところは、全ての障害が除かれて自己解釈の根本にある衝動で極まるところだと思う。


 個人的にその対極にあるのが、広義的なロックミュージックというかそれで『音楽はすべてを救う』とか『ロックは死なない』とかうるせぇと思うことが多い。別にジャンルが死んでいようが生きていようが、人気がなかろうが、リスナーの琴線に触れることが出来たらそれでいい。いちいちジャンルとして講釈垂れてくるから『Rock is dead』とか揶揄されんだよ、そろそろわかれ。


 周りの解釈に左右されていたら、自分の中にある衝動とか価値観で音楽を楽しむことが出来ないし、先入観なんてものは表現作品に対して持ち込むべきではないと思う。


 そういう意味でこういう「やかましい音楽」は、余計なこと考える間もなく、自然体で楽しむことが出来るんじゃないかと思う。


 『ブラジャーのホックを~』


 でエモくなれるのは、そういう経験をしたひとが自己投影出来るからであって、わたしのような日陰の人間は常に「うるせぇ、ぶっ殺すぞ」みたいな破壊的な衝動に駆られて生を享受しているから、全然エモじゃない。そもそもエモというのはエモコアが起源だし、イアン・マッケイを語らないと始まらないだろうが。黙って Fugazi を聴いてこい、愚か者。


 とはいえ、こういうのが好きなひと、だいたい頭おかしいか、ひねくれてるか、女の子ならクソ可愛いけど鬼メンヘラ、の3択が相場。


 というか、こういうのも含めて、マジでメタルコアとかの界隈ってなんであんなに可愛い子が多いんだろう。メン地下のオタクみたいな明らかにお水みたいな子ってよりかは、もう少し啓蒙があるというか知的な感じがするんだよね。世界の七不思議すぎる。誰か、解明求む。


 なので、こういうのが気に入らないひとは普通に ミセス とか iLife とか聞いてください。でもこういう音楽で生の実感を得ているひとや価値観があること、あなたの頭の片隅にあったら嬉しいです。


 わかったら、さっさと ハーコー してダイエットしろ。


 び(17)