サンデー毎日4月14日号のデータを用いての記事になります。


個人的には大学合格者数をエンターテイメント的に使うのには否定的です。例えば東大の合格者数。どこの高校が何人だったなど。確かに関心はありますが、合格した人たちには頑張ってもらいたいという感覚が上回ります。とはいえ、目標とする大学があるのなら、高校選びにとっては重要な指標です。


今回は神奈川県西部の高校をメインに見てみたいと思います。


まずは、小田原高校から。


県西部のトップ校であることは昔から変わりませんが、やはり学区の廃止による流出は大きいです。


東大の合格者はいませんでした。京大には現役で1名合格です。厚木高校、川和高校は東大1名京大1名、希望ヶ丘高校は東大1名などとなっています。


横浜翠嵐高校から44名も、湘南高校から20名も東大合格者がいることを考えると、公立ですとこの2校に学力トップ層は集まっているようです。


小田原高校の最多合格者の大学は明治大学で107名です。ここだけ見ると多いように感じますが厚木高校は198名、湘南高校は256名と比較すると少なく感じます。


早慶合計で45名ですので、定員300名ほどの小田原高校の上位100番くらいまでにいればMARCHには進学できそうです。


次に西湘高校を見てみます。最多は東海大学で92名です。小田原高校と同規模の学校ですが、上位100番辺りだと東海大学が妥当な感じです。


早慶に合計で5名、MARCHに合計で14名となっていますが、指定校推薦枠もあり、複数合格者もいるはずなので、西湘から難関大学を目指すなら早めに準備しておくべきだと思います。


次は足柄高校です。かつては県西3番目の学校でしたが学区が消滅して以来、通学がしづらいこともあり、定員割れすることも多くなりました。


関東学院大学が13名で最多です。ただ、真面目な生徒の多い学校ですので、進学指導を充実させれば実績は向上すると思います。


次は山北高校です。サンデー毎日の表では法政大学、日本大学、東海大学がそれぞれ1名となっています。


小田原東高校も同様に、東海大学と千葉工業大学が各1名、関東学院大学が2名となっています。


私立では相洋高校が東海大学が40名で最多になっており、関東学院大学が26名と続きます。


立花学園は東海大学が137名と飛び抜けて多く、進路指導の影響と推測しています。ただ法政大学に15名の合格があり、学校のレベルは徐々に上がっているように感じます。


旧県西学区の外も見てみます。


西湘高校と同レベルと見られている大磯高校ですが、今年の実績は悪くなかったようです。


少し心配なのが平塚江南高校です。かつては湘南高校に近いレベルでしたが、数字だけでいうと輝きが失われつつあります。学区廃止の影響以上に平塚中教の存在が大きそうです。


最後に秦野高校です。駅から近かったらもっと魅力的に感じる学校ですが、名古屋大学、都立大学、横浜市立大学など国公立にも合格者が出ており、早慶に6名、MARCHに合計で100名ほどとなっています。


高校選びの優先順位にもよりますが、進学実績も重要なポイントです。


ぜひ参考にしてください。


 

 

この雑誌のデータからの話でした。


なお、先進舎進学教室ではMARCHレベルメインでの指導を行っており、実績のない高校からでも合格できるようにしたいと思っています。