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サマータイム、不眠に注意 出勤早まり就寝変わらず…寝不足から自律神経失調へ2011年9月5日 提供:毎日新聞社
サマータイム:不眠に注意 出勤早まり就寝変わらず…寝不足から自律神経失調へ! 夏場に企業や自治体が始業と終業の時間を繰り上げるサマータイム(夏時間)。節電をねらい今夏、実施したところが多かった。ただ、欧米のように国内のすべての時計が一斉に進んだわけでなく、職場と家庭で「二重生活」を送る人がほとんどだ。生活のリズムが狂って睡眠不足になる人も出ており、専門家が注意を呼びかけている。【水戸健一】
「体が限界を超えて、朝がつらくなりました」。東京都内の睡眠障害専門外来に通う50代の男性会社員が打ち明ける。勤務先がサマータイムを導入したため、男性は起床時間を午前5時半から午前4時半に早めた。しかし、就寝時間は以前と同じ。仕事を終えて帰宅すると、それまでと変わりなくテレビ番組を楽しむ家族がいる。サマータイムと関係のない時間が流れているからだ。
男性は規則正しい生活を心がけ、休日も平日と同じ時間に起きていた。しかしサマータイムが始まり、最近の休日は眠って過ごすことも多々。生活のリズムが崩れて月曜の朝に起きられなくなり、欠勤する日もあるという。男性は「イライラして仕事でミスが増えた」と話す。現在は気分障害の治療を受け、精神安定剤を処方されている。
サマータイムは欧米で一般的な取り組みだ。日照時間の長い夏場に全国民で時計の針を1時間、進める。涼しい時間帯に仕事を始めることで、光熱費を削減できるとされる。日本も1948年に導入したが抵抗感が強く、51年に廃止した。今夏は、東京電力福島第1原子力発電所の事故による電力不足を考慮し、独自にサマータイムを導入する動きが広がった。
サマータイムが生活リズムに与える影響は小さくなさそうだ。インターネット調査会社のマクロミルが6月、300人の会社員、公務員に行ったアンケートによると、サマータイム導入の前後で、午前5~6時に起きる人が36%から56%に増加。午前0時よりも遅く眠る人が32%から22%に減った。マクロミルは「起床時間に比べると、就寝時間の変化が少ない」と分析する。
睡眠の重要性を訴える精神科医らでつくる「睡眠改善委員会」はサマータイムについて、「睡眠に悪影響を及ぼす可能性がある」と警鐘を鳴らす。委員の杏林大医学部の古賀良彦教授(64)=精神医学=は「日本ではあくまで職場単位の取り組み。周囲に別の時間の流れがあり、ダブルスタンダードを強いられた人が『かくれ不眠』になる恐れがある」と懸念する。
かくれ不眠とは、睡眠改善委員会が名づけた寝不足と不眠症の中間の状態。専門的な治療こそ必要ないが、軽度で短期的な不眠症状を抱えており、自律神経の働きが乱れて不眠症へ発展する危険性がある。「日本は睡眠時間の少ないことを美徳とする慣習がある」と古賀教授。サマータイムによって睡眠時間が減ったり、休日に「寝だめ」したりすることで体内時計が狂い、かくれ不眠につながると説明する。
サマータイムは9月末で終わり、以後は時計が1時間、後ろにずれる。古賀教授は「急激な環境の変化は、うつ病などの気分障害の発症につながる。時間を急に戻すのでなく、たとえば10分ずつ、ゆっくりと戻すような工夫が体に優しい」と話す。家族の協力を得て、家の時計を一度、サマータイムに合わせてから、徐々に体を慣らすことが大切だ。
今回のサマータイムの導入は、3.11東北大震災後の電力不足の節電のために導入されたものなのですが、製造業企業では、土日の出勤や早朝出勤なども導入され、それに伴い、慣れない通勤形態が導入されたため、生活のリズムが崩れたり、寝不足などの人たちが急増しているのです。
中でも、寝不足から自律神経失調の疾患なども増加しているのです。
日本では以前にも昔、サマータイムが導入されましたが、やはり、同じような症状が頻繁に起きることから、逆にヒューマンエラーや健康被害などに関わると中止になった経緯があります。今回のサマータイムの導入は従来のパタンとは違い、節電が目的なので、重要なことでもあります。
本来ならば、事前にサマータイムの導入に対しての健康、睡眠の取り方、時間の調整、体内時計の調整などを私共のような脳科学と感覚心理で指導した方が、このような状態に成らないようにすることが可能なのです。
来年以降もサマータイムの導入などが実施されると予想されます。今後、社員の健康管理、体内時計の調整の仕方、寝不足から自律神経失調にならないための秘訣など私共が指導も研修も致します。そして、効率的に尚且つ、合理的な節電と健康管理などを今後とも私共は多く企業等にご指導して参ります。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、