$五感プロデュース研究所、-s
自己の脳力をアップさせる(脳力も鍛えられる)
私達の身体は年齢と共に衰えていきます。但し、これも個人差もあります。
同年代なのに若々しく見える人、体力も実年齢より若い人がおられます。
これらの個人差は「努力しているか」である。若さを維持するために、身体を鍛えている人、意識して運動する人など多くの方々が健康に気を使っています。
だからといって高齢者の方々に健康のためにすぐに運動しなさいと勧められないこともあります。また、私達人では、身体が衰えより、早く「脳力」が衰えます。
中年以降になると、人の名前がすぐに思い出せない、物忘れ、言いたいことが言葉に出せないなどの「自覚症状」が出始めます。
人の脳は、3歳ぐらいで80%ほど出来上がり、18歳ぐらいまで緩やかに発達し続けます。「三つ子の魂百までも」という諺はここからきています。
3歳から8歳ぐらいまでは、丁度スポンジで水を吸い込むように脳に外的刺激情報を送ります。また、小学校に入学して学習することで、人の脳では「細胞のネットワーク」が出来上がり、網目のように広がります。
脳は、外的情報(五感刺激)を受ける体験や学習などで、ニューロンネットワークを変化させ、伝達の経路が広がるのです。ですから、子供達に野外で実体験などが重要なのは、このニューロンネットワークを広げることなのです。
私達大人では、20歳を過ぎた頃から、毎日10万という数の脳細胞が死滅していくのです。ですから、中年以降の方々が人の名前が思い出せないからショックなどと思わないで下さい。それよりも「使わないで楽をさせていると」加速的に脳細胞は死滅していくのです。そこで重要なのが脳を刺激するトレーニングをすることです。
身体を動かすことでも効果はありますが、もっと簡単に誰でもできる「脳トレーニング」です。「脳細胞は死滅したら再生しない」という、今までの常識でしたが最近の脳研究では、脳に刺激を送り、脳を使うことで脳内の一部に新しい細胞が「造られる可塑性」という脳力があることが判明した。この脳力こそ脳のトレーニング効果なのです。
毎日の生活の中でちょっとしたコツやアイデアでみるみる脳が活性化するのです。
ここで、「自覚症状チェック」をしてみてください。
1、最近、物忘れが多い、
2、物の名前がなかなか思い出せない、
3、ヒトの顔と名前が一致しない、
4、言いたいことが言葉に出せない、
5、同じことを何度も言ってしまう、
6、最近怒りっぽくなった、
7、暗算など面倒になった、
これらの内一つでも当てはまる人は、今すぐトレーニングが必要です。
次に脳力アップをさせるトレーニング方法を紹介します。
10の実践トレーニング例。
1)、利き手でない方の手で携帯メールやボールなど握ったりして利き手以外の手を使うようにする。とくに指先で物に触ると「体性感覚野」が刺激される。
2)、買い物や通勤時の帰宅ルートをちょっと変えて見慣れない風景を視覚で確認させること、このことで脳に刺激を送り、五感が鋭くなる。
3)、軽い運動や早足で歩く、また、風景や細かなことを記憶して、自宅に帰ったら、「五感日記」をつけてみる、できる限り記憶したことを思い出しながら書き込む。このことで脳は活性化する。運動をすることで、「運動野」という脳の部分が刺激される。
4)、漫才やテレビでもよいから、自己が好むものを見たり、聞いたりする。
とくに、人の笑いは「快感」という、脳の御褒美のような感覚になり、脳は活性化する。
5)、コミュニケーションをする。
とくに女性はおしゃべりだから効果は高い、仲のよい友達や仲間と意思や感情を伝え合うことなど視線を合わせることが有効、これは異性ではとくに重要である。
また、会話をすることで「言語野」という脳の部分が刺激させる。
6)、野外、公園などを散歩する。
四季を通じて、公園などでは、綺麗な花が咲き、皮膚感覚で風の温かさ、冷たさなどを感じる。また、野鳥の鳴き声(聴覚)、花の甘い匂い(嗅覚)、足元の土のやわらかさ、樹木の樹皮に触れば、ゴツゴツ感(触覚)、時には、野いちごなどの木の実を食べてみる(味覚)というように五感をフルに活用させることが脳を刺激します。
7)、食事のメニューをだらだらと考えず、10秒以内に決定する。
今日の夕飯どうしょうとか、だらだら30分も考えていると「判断力」が低下し、脳は活性化しない。一瞬で決めて何かを思い切りやってみることで脳は活性化する。
8)、脳を活性化させる食事方法と食事を楽しむ。
よく咀嚼してゆっくり食事を楽しむことである。咀嚼することで顎を動かし、そのことで、脳の血流量が増加し、大脳の脳神経細胞の活動が活発になる。
脳は、身体の中でも、20%の栄養と40%もの酸素を必要とする臓器です。
ぶとう糖、タンパク質、良質の脂質、ビタミン類、ミネラルなどバランスの取れた食事を心がける。
最近の脳研究で、アメリカの学者が、日本人に頭が良い人が多いのは、「サカナを食べているから」という研究発表があった。魚の油は、良質なDHAやEPAなど脳に必要なn-3系の脂肪酸がたっぷり含まれている。
9)、「疲れた」「辛い」「もうダメ」というような否定的な言葉を口にしない、マイナス思考だと、脳を元気にする神経伝達物質「セロトニンが減って」益々やる気や元気がなくなる。だから、前向きに「元気だ」「私は幸せだ」「きっと上手くいく」「どうにかなる」とポジティブに考えることです。そのことで脳は元気になり、活性化します。
10)、五感を呼び覚ます。
脳の活性化には、普段眠っている感覚を使うことが有効である。
とくに私達人では、視覚から外的刺激情報を80%も脳に送っています。
ですから、鼻(嗅覚)、舌(味覚)、耳(聴覚)、皮膚(触覚)を最大限に活用することで、そのことで脳は刺激し、活性化させ、脳細胞の死滅を緩やかにする働きをする。
脳力が高まり「可塑性」という、脳力によって脳細胞の一部が蘇るのです。
このことで、ニューロンネットワークの伝達も活発になり、脳力アップするのです。
総論、同年代でも若く見える人、同年代でもふけて見える人の違いは、私はこの脳の若さにあると提唱している。どうしても元気がないと、人は下向きかげんになるし、消極的になると、相手に与える印象も消極的に見える。
また、脳が若い人は、言葉にも力があり、元気な印象を与える。このことが身体のバランスに影響を与え、とくに忙しいサラリーマンでは、ストレスから「慢性疲労」など、若くして老けて見えてしまう。これらも脳の疲れや衰えの現れなのです。
身体と脳をトレーニングすることで、健康的な身体と若い脳を保つことが可能です。
そのためには、少しの努力が必要です。