$五感プロデュース研究所、-H
2011年8月15日 提供:共同通信社
勉強ができるより、思いやりがあって心身が丈夫な子に-。かんぽ生命保険が小中学生の両親に実施したアンケートで、こんな理想の子ども像が浮かび上がった。かんぽ生命は「親世代がストレス社会に不安を抱く傾向が強まっている」と分析している。
調査によると、「どんな子どもになってほしいか」との質問に対し、「思いやりのある子」との回答が55・0%で最多。「体の丈夫な子」が47・8%、「心の強い子」が42・8%と続いた。「勉強のできる子」は13・5%にとどまった。
また「子どもは運動不足」と感じている親は52・7%と半数を超えた。不足の理由としては「体を動かせる場所が少なくなった」「体を動かすことに興味がない」が多かった。
アンケートは6月、小中学生の子どもを持つ30~44歳の父母を対象にインターネットを通じて実施し、1860人から回答を得た。
以前から、私が子供の五感、感覚、脳などの働きに変化が起きていると警鐘を鳴らしてきました。
中でも心身共に健康になることで、体力も脳力も活性化するという考え方で私は大勢の方々に指導も提唱しております。
特に、体験型教育の実施「五感教育」の重要性をすでに二十数年前から提唱し続けて参りました。
五感で体感する。五感の鍛錬から視覚以外の感覚を総動員して、感じる、体験することで、脳が活性化し、正しい判断と決定が出来るようになるのです。
例えば、今回の3.11東北大震災もテレビなどの映像では、恐怖感も実感もできません。ただ、映像だけで知っていると脳が理解し、認識するのです。
実際に現場に立って五感を総動員して感じれば、瓦礫の山や独特の匂い、音などに気づき異常な事態だと感じることが出来るのです。これらが、実際に体験し、理解した。認識できたということなのです。
テレビなどのメディアで見た映像は、視覚だけなので理解したとは言えないわけです。
これら体験することの重要性は、正しい理解、認識にあるのです。
私が体験型教育を推進するのには「理由」があります。教科書などで学ぶことは限りがあるということ、自然体験や野外遊び、運動などをする体験の方が教科書以上のことを学べるということなのです。
特に、体験型教育や運動を私は推進しておりますが、これらは全て「脳の発達と活性化」に関係しております。
寒い、暑いなどを体験すれば、体温調整の切り替えられる脳の発達を促し、病気などに強くなる体力、免疫力も身につきます。
室内で一日中、インターネットゲームなどしているよりも、野外で遊び、運動することで、手足を動かし、脳を刺激するのです。
これらは脳科学的にも解明されており、例えば、手足を動かす運動によって、脳の神経細胞(ニューロン)を伸ばして行く働きがあります。それは、ウィント3というタンパク質が脳細胞の成長を促すというものです。これらを刺激するのが、手足を動かす運動が役立っているというものです。
他に、野外で遊ぶことは、太陽光などを浴びます。ビタミンDなどの摂取、ビタミンDこそ、免疫力を高める働きをするのです。
他に、日光浴を浴びることで、脳内に「セロトニン物質」が分泌され、ストレスなどで興奮した脳を宥め、抑制する働きがあります。これらは「穏やかな気分」にさせてくれるのです。
また、私が注目しているのは、子供たちの「我慢力」を鍛える。養うことの重要性です。
これらは体験型教育を実施することで可能になります。
暑い日も寒い日も、辛くても頑張って、目標に向かって頑張る。そして、目標などが達成したら、快感になる。喜びとして感じるのです。
スポーツでも、厳しい練習に耐えて、頑張る。これらこそ「精神力」に繋がり、養えるのです。
現在の多くの子供たちが、我慢強くない、少し辛いことや嫌なことがあると、挫ける。諦める。嫌がるなど、自分が辛いことや悲しいこと、不快なことは嫌がり、避けようとします。ですから、精神力が弱く、ひいては体力、身体的な免疫力まで弱くなってしまうと言うことなのです。
私は「心技一体」という言葉を引用し、子供たちに我慢すること、頑張ることで身体も、精神も健康になると、脳の働きがよく成り、素直な心から,記憶力、集中力、洞察力などの様々な脳力が身につき、勉強しても覚えが早くなり、記憶力がよく成ることが分かっております。
ですから、何時間も割いて勉強しても、実は机上の理論では無いですが、単なる「知識」だけになるので、大人に成長し、勉強したことが役立たなくなるのです。逆に体験し、頑張った子供たちは「知恵」となり、自分で考え出す能力となり、大人に成長したときに役立ち、記憶として残っております。これらが、色々な試練にぶつかった時に、体験として役立ち、乗り越える事が出来るので、精神的にも健康になれるのです。
一見、身体的に健康そうに見える子供たちもストレスや、精神的な弱さから、精神的な障害に疾患する子供たち、若者たちが急増しているのです。
これらから、真に頭のよい子に育てるのには、辛いことも、嫌な事も頑張って挑み、これらを乗り越えたときに、親は褒めてあげることで、子供の脳内では「やる気」が起きるのです。このやる気こそ、その子の脳の成長には重要で、賢い子供に育てるためのポイントでもあるのです。
今後とも、私共研究所では、五感教育の実施から、体験型教育と学習との融合によって、賢く、素直な子供に育ち、運動や野外活動をすることで、身体も、精神的にも逞しい子供に育つと言うことです。ただ、記憶力のよい子供、知識の高い子どもより「学習歴」の有る子供たちを育てることの重要性を私から提言致します。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、