$五感プロデュース研究所、-s
2011年8月17日 提供:共同通信社
熱中症で8月8~14日に病院に搬送された人は、全国で7071人に達し、1週間の人数としては今年最悪となったことが16日、総務省消防庁の速報値で分かった。うち8府県の15人が亡くなった。これまでの最多は7月11~17日の6985人だった。最高気温35度以上の猛暑日に見舞われた地域が全国的に多かったためとみられる。消防庁は「最近、野外イベントなどで多数の熱中症患者が出ている。主催者は観客の体調管理に十分配慮してほしい」と呼び掛けている。
速報値によると、都道府県別で搬送者数が最も多かったのは東京の727人で、埼玉586人、愛知504人と続いた。年齢別では65歳以上の高齢者が44%を占め、18歳以上65歳未満が45%だった。
一方、5月30日から8月14日までの累計搬送者数は3万5436人に上り、死者は61人。都道府県別で人口10万人当たりの搬送数が多かったのは群馬、鳥取の42人、和歌山の40人、三重や岡山、愛知の38人などだった。
昨年の夏は猛暑日が約一ヶ月近く続いたこともあり、熱中症患者が高齢者を中心に大勢の人たちが熱中症で運ばれたことは記憶に新しいことである。
昨年は百人以上の死者も出す。最悪の事態であったのだが、今年は3.11東北大震災の大津波の影響で福島原発事故から電力不足から節電が実施され、今年の夏もエアコンなどの設定温度を上げる。15%節電が実施され、また、梅雨明けも7月の上旬と早かったのである。8月の上旬までは比較的に暑く無かったのである。
ところが、涼しい日が続いたかと思ったら、今週8日~一週間は猛暑日、最高気温が33度、時には35度の猛暑日が続いたこともあり、急激に全国で7071人に達し、1週間の人数としては今年最悪の事態になったものです。
今後は、朝夕が少しずつ気温が下がり、気象庁では今週が猛暑日の峠だとみている。
但し、安心出来ないのは、体力的に節電熱中症と呼ばれるように、高齢者の人たちが涼しくなったからと安心出来ないのです。
涼しくなったかと思うと、厳しい残暑が何日かある。これらを9月のお彼岸の頃まで続くと思われるのです。
以前にも熱中症の仕組み、疾患しやすい人たち、高齢者だけでない。幼い子供たちなどにも注意が必要と警鐘を鳴らしながら注意を促しております。
水分補給をしっかり行えば熱中症に無縁と考えている人は多いのです。
私共は、暑さに対応できる。暑さに慣れさせるということに重点をおいております。水分補給は勿論大切さです。
熱中症は人の脳の体温調整機能の低下している高齢者、体温調整機能の未発達の幼い子供たちに多いのである。
これらは体温調節している脳部、自律神経を司っている。「視床下部」が関わっております。この脳部は自律神経の働き、体温調整、呼吸、食欲などに関わっております脳部です。
この脳部が幼い子供では未発達であり、また、新陳代謝なども大人以上に高いため、発汗するのも大人以上に多いのに関係しているのです。
また、高齢者ではこれらの脳部が衰えるから体温調節、発汗なども機能も低下するので熱中症に疾患しやすのです。
ですから、定期的な運動や冷房ばかり浴びるのでなく、暑さに耐える体力や食事、運動などにも心がけることで高齢者でも暑さに強い脳を作り上げる事が出来るのです。
また、節電だからとやせ我慢のような事はせず、エアコンがあれば暑い日中はエアコンなどを使用することが熱中症から身を守ることになるのです。
練馬区などでは、猛暑日に市民会館や施設でエアコンを使用し、エアコンのある場所に高齢者の人たちを集め、声を掛けてエアコンのあるところに来て下さいと役所の人たちが熱中症予防に取り組んでいる地域もあるのです。
このように地域の人たちの取り組みなども重要と考えています。
今年だけでない、来年以降にも注意が必要な熱中症の問題、猛暑日が連日続く日は特に注意が必要です。今後とも、これらの問題に対して、地域だけでなく、日本全体の問題であると私共は指摘し、提唱しております。
高齢者の健康管理を今後とも日本政府は取り組んで欲しいと強く願っております。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、