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今回の3.11東北関東大震災では、一日にして失う物が大きすぎました。これらが「教訓」という形で、私たちの脳に刻まれることとなりました。
例えば、電力の問題がそうであるように、一社で全てを賄う、管理するなどのリスクが非常に高かったことが暴露されたように、リスク管理が非常に重要視されました。
ハザード(危害(harm)の発生源・発生原因)、損失などの管理が今回の災害によって如何に重要で大切な物なのか、多くの方々が体験したのです。
以前から私は、日本のリスクマネージメントを「机上の理論」で考え、実施されている。つまり、想定が甘かったのである。
例えば、津波も従来のデータから3m以上の津波は来た事がない。発生しないと考えられていました。ですから、堤防も5mに設定し、設計されたのです。
ところが、今回の宮城沖大震災では、M9の規模で震度6強という揺れが長時間にわたったのです。
そして、15mを超える規模の大津波が発生し、5mの堤防を越えて、想像を絶する津波が街や住宅街を襲ったのです。
これら想定外、未曾有などの言葉では片づけられないものです。勿論、海岸沿いに位置している福島の原発はこの大津波の影響を受けて破壊され、機能しなくなり、大事故に繋がったのである。
そして、東北や関東は電力不足になり、計画停電も実施され大勢の人たちが不自由さを体感したのである。
また、原発の事故のセシウムの放射性同位体などの原発事故での被爆や被害の拡大、風評被害など、問題は深刻化して来ています。
また、最大手企業といえども、一夜にして崩壊してしまったと言っても過言ではありません。それまで高利益、高売り上げを維持、高収入を得ていた最大手企業が一夜にして、巨額な借金や保証金の支払いが不能になり、国の援助支援を受けるまでになるのです。
誰が、この事態を予想したでしょうか?ここに問題、危惧されるべき「リスクマネージメント」があるのです。想定外の出来事、未曾有の出来事と言い訳や取り繕っても始まりません。
私共が提案している。リスクマネージメントは以前に美浜原発の事故でも私の提案論文が採用され経緯があるように、現場の声、異常箇所などに気づいた、感じた社員や係員が居たら、それに耳を傾け、確認し、認識して取り扱う。
点検マニアルに無いから、大丈夫だ、安全だと、設計上では安全だからと確信したかのように口を揃えて、実例がない。今まで何十年と事故がないのだから大丈夫だと、現場の社員や係員が異常だと感じても、担当者や役員は耳を傾けない。また、コストが高い、お金が掛かると妥協することになるのです。
ましてやT電力会社の社長が原発の仕組み、システムなどもどのようにして動き、事故の処理方法も熟知しておりませんでした。つまり、リスクマネージメントを頭脳で考えている。設計図や説明書で理解「机上の理論」で理解しているので、瞬時の判断、決定が出来ず、指揮系統も曖昧になり、遅れも生じます。これらが従来のリスクマネージメントの考え方なのです。
今までに事故は発生していないから「安全です。大丈夫です」と説明する。但し、実際は想定外の状態でしたと説明になる訳です。ここに一夜にして、大手企業の存続が危ぶまれたのです。
そこで、私共はこれらリスクマネージメントの根本的な見直し、経営者のリスク管理の見直しを提案しております。
貴方の会社でも起きえる事態。一夜にして破綻、倒産する危険性は非常に高くなったと言えます。これらに備えた「リスク管理、マネージメント」の構築が重要になったのです。
つまり、想定外を想定しなければなりません。また、今後、経営者は自社の製品、システム、装置など様々な分野において熟知しておくことが大切になりました。以前に大手自動車会社が大リストラの始まりに、部品などの下請け会社数を記者団に質問され、部下に問い合わせしたり、分かりませんと答えたように現場のことを知らない、理解していない経営者が多いということです。日本の大手企業の社長が学閥や系列を重んずる傾向がこのような事態を生み出したとも言えます。
本田宗一郎氏がホンダという自動車会社を設立したときには、「現場第一主義」で大企業にまで発展させました。
汗まみれ、油まみれになって自動車のことを熟知したから、リスク管理やマネージメントも体感できたのです。つまり、近代日本の大企業の経営者の多くがこの体感が希薄なのである。
これらから、我が社では「ニューロエコノミック」(神経細胞学)、脳科学を応用した。「リスクマネージメント」を推進、想定外を想定し、備える。取り組むことを指導と、提案を申し上げております。
役員研修や、リスク管理研修、監修、プロデュースとして我が社は今後とも、これら日本の企業のリスクマネージメントを脳や感覚など、一見古くさいと思われる取り組み、対策が今後、貴方の企業の存続に重要であるということを私から提言致します。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、