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在宅人工呼吸器患者 節電の夏に恐々 機能停止で命の危機/温度上昇で熱中症も!2011年7月6日 提供:毎日新聞社

 

在宅人工呼吸器患者:節電の夏に恐々 機能停止で命の危機/温度上昇で熱中症も◇全国に3000人以上

 

東京電力福島第1原発事故の影響で1日から始まった電力使用制限令 を受け、人工呼吸器を使いながら在宅治療を続ける患者や家族が停電に恐々としている。人工呼吸器が止まれば命に関わる一方、体温調節の必要から節電に積極 的に協力できない事情もある。患者の家族からは「普段の介護でも気を張り詰めているのに停電の心配が加わり、追い詰められそうだ」と訴える。【久野華代】

 

枕元の人工呼吸器やたん吸引機から、何本ものコードが絡まりながらコンセントに延びる。酸素発生器に近寄ると放出される熱を感じる。川崎市幸区の小俣貢さ ん(52)は、重症肺炎を患って人工呼吸器を24時間装着する母(78)を、3年ほど前から自宅で看病している。人工呼吸器の内部バッテリーとメーカーか ら借りた外部バッテリーで停電に備えるが、計4時間しかもたない。充電が切れたら手動で酸素を送るアンビューバッグを押し続けるしかない。手を止めたら母 は死んでしまうかもしれない。

 

3月の計画停電ではバッテリーがもってくれた。東電は5月、今夏の計画停電の「原則不実施」を発表したが、緊急時は別だ。停電時に暗闇の中で人工呼吸器とバッテリーをうまくつなぎ換えることができるだろうか。小俣さんは「少しの時間でも母を苦しませたくない」と話す。

 

東電は家庭にも15%の節電を呼びかけている。だが部屋には人工呼吸器やたん吸引機などの電動機器が並び、エアコンを使わなければ室内温度が上昇し母が熱 中症を起こす恐れがある。6月からエアコンをつけて28度程度に保っているが、電気の重要性が身にしみるからこそ、政府や東電の節電呼びかけに応えられな いのが心苦しい。せめて他の部屋は明かりもエアコンもつけないようにしている。

 

日本呼吸器学会によると、気管切開とマスク式を合わせ、在 宅で人工呼吸器を使う患者は全国で少なくとも3000人以上いるという。在宅医療患者の家は優先的に停電させない方法を確立してほしいと小俣さんは願う。 だが東電は、医療機関を計画停電から除外しているが、個人宅については「数が多く(停電させないための)遠隔操作も技術的に難しい」として否定的だ。

 

厚生労働省も「個別の家庭への対応は難しいので、発電設備のある医療機関などに避難してもらうしかない」と話す。東電は、発電機を貸し出しているが、小俣さんは「音も大きく、ガソリンのにおいも強い。住宅地では使いにくい」と話す。

 

同省は停電に備え、バッテリーが切れた場合の緊急入院を国立病院機構などに要請している。また患者の節電については「人工呼吸器を止めるわけにはいかないので、特に求めてはいない」と話している。

 

今回の3.11東北大震災後、直後の計画停電では、寒さも伴い、また、在宅人工呼吸器患者が停電から、バッテリー切れになり、助けを求める前に死亡する事故が多発しました。

 

これらこそが病院内でも起こりえるということです。施設の古い病院では自家発電装置も古いため、長時間の発電は不可能です。

 

ですから、検査機器や呼吸器などの装置にも影響が出るのです。今年の夏は梅雨明けも早く、6月の下旬から30度を超える日が続いております。今後、猛暑日が連続して続くと、計画停電2時間程度が地域ごとに実施される可能性も高くなってきています。

 

私が特に危惧しているのは在宅人工呼吸器患者の呼吸器などの装置、バッテリー切れが起こらないか、3月に実施された計画停電は何度か繰り替えし行われたため、このような事態が起こったのです。

 

他にも、透析患者の電力供給なども命に関わる問題でもあります。特に今年の夏は、「節電熱中症」エアコン設定を高めにしているため、すでに地下鉄などでは暑さで具合が悪くなる人が続出しております。

 

幼い子供、高齢者を中心に熱中症は増加すると思われる。すでに6月に熱中症で病院に運ばれた件数は史上初の多さといいます。昨年の猛暑が続き、1300人を超える人たちが死亡してやります。今年の夏はそれを超えるのでは無いかと予想されます。特に14:00~16:00頃までの計画停電が実施されたら地域によっては多くの節電、停電熱中症の患者が急増すると予想されるのです。

 

これらは是非とも回避したいものである。節電15%を義務化しているが、計算通りに推移が行くか、これからが問題です。関東が梅雨明けし<、最高気温が35度を超える猛暑日が10日以上続きと体力の弱い、脳活動の弱い幼い子供、高齢者の方々が体温調節が難しくなり、熱中症に疾患します。今後の毎日の天気予報と最高気温に注意し、今年の暑い夏を健康に乗り切りたいものです。

 

五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、