$五感プロデュース研究所、-s

人が睡眠不足になると、まず集中力がなくなり、イライラしたり、食欲が無くなったりもします。また逆に食欲が増すこともあるのです。
睡眠不足はホルモンの分泌バランスが乱れ、空腹感と食欲の亢進につながり、総じて肥満になりやすいといえるのです。
では、ここで睡眠不足と肥満の関係を脳科学的に説明致します。
まず、睡眠時間が減ると食欲抑制物質「レペチン」が減って食欲亢進物質の「グレリン」が胃袋から分泌され,ホルモンが増え、脳の視床下部、生命の維持を司る。脳部、自律神経、体温調節、食欲などの欲求にも司っている脳部位に伝達され、食欲が増すと考えられています。
この食欲抑制ホルモン「レペチン」は脂肪組織で産生される物質です。
このレペチンホルモンの働きにより、人は食欲が抑制され。脳の視床下部の満腹中枢のスイッチが入り、「満腹」だから、食べられないと思考するわけです。反対に胃から産生されるグレリンは視床下部に働きかれ、食欲としてわくのです。
睡眠不足だと、食欲刺激ホルモンが増えて食欲抑制ホルモン「レペチン」が減ると考えられ、空腹感を感じているのです。
例えば、大食いの人たちが総じて体格的に肥満になのに対して、「痩せの大食い」の人たちが居られます。
中でも大食いタレントと言われる人たちは、痩せた体型の人が多いのです。
例えば、大食いタレントの人たちは、一回の食事に1万カロリー以上を食べてしまいます。何と15人前程度を一人で一回の食事で食べるのです。
それでも太らないのは、ある脂肪細胞が関係しているのです。「褐色脂肪細胞」という、この細胞は肩や首の周りにあり、冷たい食事をしていても、汗を流す人がこれら褐色脂肪細胞が活発に働くのです。この細胞は体温を上げる働きがあり、食べた物をすぐにエネルギーに変換して、体温を0.5度近く上昇するので外にエネルギーが消費されてしまうので、太らないということなのです。
逆に太りやすい人は、白質脂肪細胞が働き、褐色脂肪細胞の働きが悪くなるので、エネルギー消費が悪く、体内に蓄積してしまいます。これらは、お腹周りなどに贅肉としてエネルギーを人は蓄えるので贅肉がついてしまうのです。
睡眠不足はこれら、レペチンなどの食欲抑制ホルモンが減少し、逆にグレリンホルモンが増加するので、食欲が増し、同時に褐色脂肪細胞の働きが悪くなり、エネルギー変換が鈍くなり、白質脂肪細胞の働きによって、肥満になりやすいと言えるのです。
例えば、これからダイエットをしようとする人には、睡眠不足にならず、スポーツをする時にも、ご飯を食べてからスポーツをするのでなく、スポーツをしてから終了後に食事をすると、レペチンの働きが活発になり、スポーツ前によりも食べる量が減ることが分かっております。
また、人が腹八分の状態を続けると脳内では「ペプチド」というホルモンが分泌して、疲れにくい体質に変化するのです。ボクサーが減量に取り組むのは、これらの働きを活発にさせ、疲れにくい体質にしているのです。
摂食調節に関わる神経ペプチドです。これらのペプチドは、食欲を促す作用(ニューロペプチドY、オレキシン、グレリンなど)と、食欲を抑制する作用(色素細胞刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン、コレシストキニンなど)があります。
これらから、睡眠不足にならず、定期的な運動に心がけて、暴飲暴食をしない。ストレスをためないなど、規則正しい生活と習慣により、肥満防止に繋がります。現代人は総じて高カロリーで、高塩分などの料理を好み、微栄養素が不足気味です。ですから、子供の頃から肥満体型の人たちが増加傾向にあるということを私から指摘致します。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、