$五感プロデュース研究所、-2
テレビ朝日、毎週日曜日18:30~放送、15日(日)の放送内容より。
コーラスの秘密~ウィーン少年合唱団を科学する~
500年前に結成されて以来、世界中で絶大な人気を誇る、ウィーン少年合唱団。
聞く人を引き付ける、透き通るようなボーイソプラノ。
20世紀を代表する偉大なる指揮者「トスカニーニ」はその歌を耳にし、つぶやいた。
「まるで天使の歌声だ!」と・・・
天使の歌声と称されるその神秘の響きはいったいどのようにして生まれているのだろうか?少年たちの歌声はなぜ心地よく響くのだろうか?
モーツァルト、ベートーヴェンをはじめ名だたる音楽家たちの活躍の舞台となり、いつも音楽に溢れている街、ウィーン。ウィーン少年合唱団の寄宿舎および練習場は、この街のアウガルテン宮殿にある。
全寮制で、10歳から14歳までのおよそ100名のメンバーが共に学び、共に生活している。
少年たちはいずれもオーディションによって選ばれ、世界中から美しい歌声を持つ少年たちが集まっている。番組では、現地でウィーン少年合唱団に密着取材!寄宿生活やボイストレーニングの方法なども紹介します。
どうして彼らの声は美しく響くのか?今回は、合唱が作り出す声の美しさ、透明感のある歌声の秘密に迫ります!
近未来創造サイエンス、「奇跡の地球物語」、ホームページより引用、
以前に私は、フジテレビ「ニューカマーズ 」(聴くテレビ)2時間スペシャルの総合監修、コメント出演を致しました。
不快音についての説明で、日本人だけが黒板を爪でひっかく音が不快と感じることについて、解説致しました。
また、心地良いと感じる歌声には特徴があった事も解説致しました。
美空ひばりさんのように「人の心に響く歌声」は「倍音」という、特殊な音が有ったのです。
人が言葉を発したり、歌を歌う時には、一つの音ではなく、何種類かの音がハモって聴えるのです。
また、周波数も4000Hz~5000Hz程度のヘルツで聴えます。
会話では1000Hz以下と音で会話しています。ところが、金属の擦れ合う音や生命の危機を感じる音に対して、人の聴覚は敏感に反応します。
例えば、電車のブレーキーの金属同士の擦れるような音は、高周波7000Hz~8000Hzと高い音になります。ですから、普段聴き慣れない音であり、金属の擦れる音を不快と感じます。特に日本人には、特殊な「不安遺伝子」を持っており、総じてプレシャーに弱く、神経質といわれるのは、この不安遺伝子、S遺伝子とも言われている。遺伝子に影響し不安に感じるのです。
ところが、同じ不快と感じる周波数でも、少年の歌声はなぜ「心地良いと感じるのか?」ウイーン少年合唱団の子供の中には、声変わりする前の歌声、特殊な周波数で歌う子供がおられます。
先ほど説明したように、普通の歌声では4000Hz~5000Hz(ヘルツ)に対して、特殊な声の持ち主は、何と6000Hz~7000Hzという高周波の歌声で歌うので「天使の歌声!」と言われるのです。
他にも、少年同士でもそれそれ個性の歌声、倍音を持って居ます。私の勝手ではありますが、天使の歌声倍音を持っており、これら子供の歌声、個性がハーモニーとなり、あの独特の天使の歌声を生み出しているのです。
このように、音を一つとっても、同じ周波数でも、金属の擦れる高い音は不快に感じ、少年の高音域の歌声を心地良い感じるのです。
これら音の違いを脳で感じ、脳で認知しているのです。これら人の聴覚の違いを感じ取る脳部を「ヘルシュ回」と呼びます。ベートーベンなどはこのヘルシュ回が非常に発達し、頭蓋骨に変化が起こるほどです。
今後、この番組からは、人の五感、感覚心理などの話題があれば、問い合わせがあると予想されます。また、このような内容の良い番組には、ぜひ、私も関わって行きたいと思います。
五感プロデュース研究所、研究員、荒木行彦、